365日の軌跡

こんにちは、検索迷子です。


今日で検索迷子を丸一年間、無休で更新し続けたことになる。
365日、とにかく書き続けることにこだわってきた。


何を書くかは毎日決めずに書いていることもあり、
時間も10分、読み返しもせず一発で書くことも増えた。
その分、荒削りなエントリーも多かったと思う。


一年間続けようと思ってきたわけではないけれど、
書くのを辞めないでいようと思ってきた。
何も考えない一日などないのだから、
どんな心の動きも記録していこうと思った。


検索迷子を始めたときからすると、
志とか、狙いとしたかったところからずれてきたことは、
正直、ずっとわかっていながらも、
それも今の自分なのだと思って書いてきた。


Webの世界で働いてきたといっても、
リアルタイムで会社の仕事を書くことも守秘義務上、
どうしても制限がかかって、書けないことの多さに
ジレンマを感じてきた。


抽象的に書くと何を書いているかわからないし、
具体的に書くと多くの人に影響が出る。
その狭間のなかで、書けることだけを主に感情面に絞って、
あいまいに書くことしかできなかった。


それでも、毎日毎日記録を続け、
他の人からみたら何のことやらと思うことでも、
私自身としては、これは価値のある記録になっている。


普通、一年の振り返りは、年末年始とか、
あるいは年度末とかにするのかもしれないが、
私はこの中途半端な一年前のこの時期から一年経った今が、
何か自分としては、一区切りがついたような気がする。


何よりも、仕事に対する考え方や、
人に対する接し方や、
自分のスキルについて考えることが増えた。
たぶん、これはこの一年で数多くの人と関わることが増えたためだと思う。


かつて人との連絡手段はメールが中心だったのが、
今では、電話できない人とは距離が埋められないということがわかり、
直接会話することがどれだけ大事なのかを知った。


言葉を書き綴ることが得意だと思っていた自分としては、
これは大きな変化だった。
話をする時間を大切にする、
話を自分からしにいく、
そういった基本的な人と人との関わり方が、
どれだけ大事なことだったのかと思い知った一年だった。


検索迷子というブログは、
人間関係が濃くなると同時に、情報よりも人に特化した話が増えた。
人と関わることについて考えて、書き残したい出来事が増えた。


書き文字だけでは伝わらないことが多いと知ったものの、
それでも、書き残しておくことの大切さは、
会話が増えるにつれて、内省の時間としてより重みを増した。


365日、自分はどう動き、どう考えたか。
それを振り返るだけでも、自分がこの一年でどれだけ変化したか、
それがよくわかる。
たぶん、どの一年よりもこの一年は、人との関わりを考え抜き、
そして、自分にも変化が訪れた。



書くことを続ける。
それが何日になるのか、何年になるのか、
目標はあえて作らない。


だけど、365日分の自分がこの検索迷子という場を通して、
生きているんだと思うとそれは未来の自分のために、
必ず成長の力をくれると思っている。


他の人からどう思われるかではなく、
自分が読んでも恥ずかしいと思うようなことを、
まずは、自分にもさらけ出していくことが、
もっと強く生きていくために必要なことなのだ。


伝えるという以前に、自分に向き合う。
そのなかから、伝わっていくものを読み手の方に選んでもらえば、
それでいいかなと思っている。


365日の自分にありがとうと言いたい。
そして、もっと先には何かが発見できて、
もう一回り大きくなれるといいなと思う。


どんな一日も過ぎてしまえば昨日だけど、
記録していることによって、
一日一日にスポットライトがあたり、
どれも特別な日だったと思えるのが不思議だ。


一日一日を大切に積み重ねよう。
また、新しい365日の軌跡を作りに行こう。


では、また。