手もとからすべり落ちても

こんにちは、検索迷子です。


何かを得たいと願っていたことが、
手に入らなかったとき、落ち込むことがある。


かつて、こうして手に入れたいと思っていて、
それでも手に入らなかったものを、ずっと引きずって悩んだりしていた。


だけど、いつのまにか手に入らないものは、
手に入らなかっただけで、
何も失くしていないのだと思うようになり、
痛みが随分と緩和して、立ち直りも早くなった。


手に入れたあとの姿を想像して、夢はふくらんでいたとしても、
実際は手にはしていないのだから、
それを失くしたわけではない。


ならば、元の状態に戻るだけなのだから、
そんな痛みを感じて、長々と引きずることもないのだと思った。


たったこれだけだけど、
タフに生きていくためには、さくっと次に進むだけなのだと思う。


手に入っていないものは、自分のものではない。
手に入るまでは、それは空想のもので、
遠くにあるものなのだとつくづく思う。


失う痛みに比べれば、
手に入らない痛みなんて、
ガラスの向こうのニセモノなんだと思うと、
気持ちが楽になれる。


手もとからすべり落ちるものは、
自分が手にするようなものではなかった。
そう思えば、気持ちは軽くなる。


手に入ったとき、
そこから大切に、失わないようにしていけばいいなと思う。


では、また。