雪模様

こんにちは、検索迷子です。


午前中、一度出かけたときはまだ曇り空だった。
午後、ちょうど外出した時間帯に雨が降り出した。


出先の玄関から出た頃、大粒の雨になり、
電車で移動して降りた時には雪になっていた。
そして、数時間後にまた出かけるときは大雪だった。


一日でほんの少しずつ気候が変わる。
それはごく自然のことだ。


だけど、それを30分くらいの差で体感することって、
日々のなかではあまりない。
だから余計にこの一日の天気の変わり方は面白く、
人は自然の一部として生きているのだなと思った。


以前は雪の日は、あ、雪だなくらいしか思わなかった。
だけど今は、ワンシーズンに何回、雪の日があり、
雪を踏みしめるのだろうと思うようになった。


ある意味、桜よりももっと希少価値があり、
その一日の思い出というものが大切な気がしてきて、
雪の日こそ外出しようと思うようになった。


足元は悪いから注意が必要だけど、
靴に気をつけて、ゆっくりゆっくりと歩き、
時間に追われさえしなければ、
それだけで特別な一日が体験できる。


どんな一日も大切にしなければと思うけど、
雪の日こそ、北国に住まない限りは、
一年で、いやもっと言えば生涯で、何度かしかこない日になるのだ。


だから雪の日は、必ず写真を撮るようにしている。
それだけで、ただの一日が特別な一日として、
より輝きを増して、思い出として、
楽しい記憶となっていく。


すぐに消えてしまう雪の地域に住んでいるからならではの、
贅沢な一日をプレゼントされた気分だ。
特に、すぐに汚い泥まみれになってしまうだけに、
白い、誰も踏みしめていない場所を見かけると、
それだけで、ぺたぺたと足跡をつけたくなる。


特別な雪の一日。
そういう日に、いい思い出が生まれますように。


では、また。