言い回し一つで変わる印象

こんにちは、検索迷子です。


よく、これをもっと違う言葉で表現したいけど、
何かいい言い方はないかと人に聞かれる。


たとえばそれは、仕事の文書だったり、
メールの書き方だったり、
あるいは、自己紹介するときの言葉だったりする。


丁寧語やビジネス用語に置き換えたいという要望もあれば、
もっと豊富な言い回しのなかから、ぴったりのものを探したい、
という要望もある。


人って、いい言葉を探し続けるものなんだなと思う。
別に今、浮かんだ言葉だって、伝わらないわけではないのに、
もっと繊細に気持ちを伝えようと努力したり、
あるいは相手の気持ちに配慮して厳密に、
一番いい言葉を探したりする。


英語だったら、Thank youで済みそうな感謝の表現だって、
ありがとう、ありがとうございます、
ありがとね、サンキュー、どうも、おーありがとー、
お気遣いいただきまして感謝いたします、
もっともっといろいろある。


それを相手と自分の立場を考えて、
言葉も選び、ジェスチャーや声音や語尾を変えたりする。
言うタイミングや、メールするタイミング、
他の人がいる場かいない場かなども考える。


あるいは、文字の大きさや文字飾りや、
時には写真や動画や絵文字などを織り交ぜたりしながら、
言葉一つの言い方を演出する。


でも、思うのは、
言葉が持つ力は、状況を飾り立てることだけでなく、
言葉そのものが、伝え合う人同士で共通言語かが大きいのかと思う。


こちらが丁寧に話したところで、丁寧すぎて真意が伝わらなくなったり、
おどけて軽めの単語を使っても、伝わる思いというものはある。


言い回し一つにこだわることが、
人への優しさや思いやりであればいいなと思う。


心を通わせたいくつもの言葉を語り合った人が、
突然ある日、とんでもなく丁寧な言葉で冷たくなる、
そういうことだってある。


反面、ビジネス会話しかしていなかった人と、
あるとき、思いっきり同じフィーリングの言葉を使い、
打ち解けることもある。


言葉一つ、言い回し一つで、
こうやって人との距離を計りながら、日々を過ごしているのだろう。


いろんな言葉が浮かばなくたっていいと思う。
ただ、いろんな言葉を使っていけるほうが、
豊かな感情表現ができて、ちょっとした加減の変化にも敏感にはなれる。


それは、塩加減が適当なのか味覚が人によって、
感じ方が違うように、
言葉だって、しょっぱいとか薄いっていうのはあるのだろう。


そこで、分かり合えないとあきらめるのではなく、
どっちにとっても一番いいさじ加減をさぐりあって、
同じ料理を分け合えるという感覚なのかもしれない。


言い回し一つで印象は変わる。
そのために、言葉を探して伝えようとしている人を、
私は応援したいなと思う。
だから、自分の持っている語彙を最大限に活用して、
よりよい表現できる言葉を探すお手伝いをしたいと思う。


たった一つの言葉を言うか、言わないかで、
変わる人生の瞬間って、思いのほかたくさんあるのだと思う。


では、また。