自分の知らない能力

こんにちは、検索迷子です。


社会人経験の長い人たちと、面接する側としてのスキルをあげるため、
模擬面接のトレーニングを行った。


顔見知りで、お互いの経歴を知っているのだが、
あえて知らないという状況設定で、
面接官と面接者という役回りで、就職面接を想定して実施した。


笑わないで演じようと言ったものの、
当初は馴れ合いから笑ってしまった人もいたり、
会話もフランクに流れそうになったが、
あえてそこは押し戻して、本気の面接をやってみた。


改めて一人ひとりのキャリアを聞いたり、
志向性を聞いたり、
あるいは採用担当者としての目線でシビアな答えにくいことを聞いたりして、
発見することが多かった。


この人の良さはこれではないし、
日常会話で聞いていたエピソードの面白さが消えていると思ったり、
本人が違う話に夢中になり大事なことを伝え損なっていたりした。


それは、私自身にもあったことだが、
他の人はもっとそれが顕著で、自分で自分の良さに気づいていないと思った。


同じ能力を説明するにしても、
中途採用としてはもっと強めの単語を使わないと、
スキルが低く見えたり、
自信なさげな語尾だったりして、もったいないの一言だった。


メンバーの中で一番、採用面接経験がある自分が、
それぞれの人に発言の仕方、履歴書の書き方などを、
客観的にアドバイスをしていくと、
ええー、これってそう言っていいんですかとか、
この能力とか経験って職務経歴書に書けるのとか驚きの声があがった。


それは、過剰演出ではなく、本当にその人の実際の経歴であるにも関わらず、
多くの人は、自分の良さや能力を低めに見積もりすぎていると思った。


私は、本人が気がついていない、その人の能力を発見して、
本人に指摘をすることが比較的得意なのかもと、
こういう場で逆に私も教わった。


自分の知らない自分、自分の知らない能力を発見するには、
時には、ガチンコの面接ではなく、
まあまあ自分のことを知ってくれている人に、
本気の面接形式や職務経歴書を見せるのはいい経験だと思った。


面接する側になると見えることもある。
誰かと練習することをぜひお勧めしたい。


自分の能力は、やりたいことと混在してしまい、
他人が求めることとギャップがあったり、
ちょっとずれることもある。


仕事をする以上、自分のできること、やりたいことだけでなく、
誰かのニーズにこたえなければならない。
時として、その能力をアピールしたいわけじゃないんだけど、
と思うこともあるかもしれない。


だけど、それを見つけてもらうことも縁の一つだと思う。
見知らぬ人に面接してもらうより、
自分の良さを引き出してくれる人と一度話してみるといいだろう。


私自身、こういう仕事よりも、この面のほうが向いてますよと、
周囲に言われて、へ?そうなの?と思った。
それが、周りから見えている自分であり、潜在能力なのかもしれない。


本番の面接では、何がいけなかったのかを知ることはできない。
長所も短所も、お互い言い合える人に、
職業人としての自分の本音をさらけだしてみるのも悪くないと思った。


では、また。