知的財産管理技能検定

こんにちは、検索迷子です。


11月14日に、国家試験の「知的財産管理技能検定」を受検してきた。
どういった試験なのかというのは、主催している、
知的財産教育協会のホームページに詳述されている。


同ページによると、受検した3級については次のような説明がある。

知的財産分野について、初歩的な管理能力がある。
具体的には、企業・団体(学校・官公庁等)において知的財産分野の特にブランド保護、技術保護、コンテンツ保護、デザイン保護、契約、エンフォースメント(権利行使)に関する初歩的知識を有し、それに関する課題を発見することができ、一定条件下ではその課題の解決までできる技能があると認められます。


簡単にいうと、知的財産に関連する法律関係の能力検定ですね。
具体的には、
特許法、実用新案法、意匠法、商標法、著作権法、種苗(しゅびょう)法、
不正競争防止法独占禁止法、関連条約などについての理解力を見る試験です。


この試験はずっと気になっていたのですが、
法律の試験は難しいだろうと思って、敬遠していました。
でも、情報産業に関わる一人として、
特に著作権についてはどうしても一度深く学びたいと思っていたため、
テキストを購入して、それで受検を考えることにしました。


すると、あれ、意外とわかるかもと手ごたえを得て、受検を申し込みました。
直前二週間前から、やっとテキストの通読のみをランチタイムの30分だけで行い、
ちょっと勉強不足かなと思ったのですが、とりあえず試験に臨みました。
試験終了後の15日に解答が出て、自己採点をしたところ、
合格ラインにどうやら乗りそうです。
発表は年明けですが、ちょっと強気に先に報告しようかなと思いました。


というのは、この知的財産管理技能検定を受けて、思わぬ発見をしたからなのです。
私はここ数年、毎年最低一つの資格試験合格を目指して、
いくつかのものに挑戦して合格したり、失敗したりしていますが、
とりあえず実績としては、毎年一つは何かがとれていました。


でも、苦労した割には、
あまり勉強したものが活用しきれていなかったり、
合格しただけでその先が明確でなかったり、
資格と自分の経験や未来の展望のアンマッチを感じていました。
膨大にテキストを購入したり、セミナーに参加したり、
模擬試験を受けたりと、かけた時間や、投資額の割には成果がでないというのもありました。


でも、この試験は、テキストを見た瞬間から受かると思えました。
受かるというよりも、絶対にこれ、わかる、と確信が持てました。
だからかもしれませんが、
勉強のスタイルも従来とは全く違い、ノートを一切とらずに、
しかもテキスト一冊のみですべての用が足りました。
そのテキストも、三回位通読して練習問題も完璧に終えて、
さすがに付箋は貼りましたが、それでもテキストは新品同様でした。


自分でも驚いたのですが、試験を受けて、
これは自分にあっているし、
過去の仕事の経験が全部生きると思いました。
そのため、勉強時間が極端に少なくても十分にやりきった感がありました。


特に、著作権に関わることなど、ブログを運営していたり、
インターネットの仕事に従事する以上は不可欠です。
でも、意外と企業で行う従業員教育では足りないのだと、
今回勉強してみてわかりました。
あいまいなのです。知識が。


たとえば、どこまで引用していいかとか、
どこまで書籍はコピーしていいかとか、
なんとなく知っている人は多くても、もう一歩踏み込んだ知識はあやふやだったりします。
私も、著作権などを意識はしていても、
どこがどうよくて、どれがいけないかというのが、もやっとしていました。
それがとてもクリアになり、勉強しているときからずっと楽しいと思いました。
そして、試験もとても楽しんで受けてきました。
こういう経験は初めてで、自分に合った試験だったのだなと思います。


本当の合格発表がでるまでは、
マークミスがないことを願うばかりですが、
たくさんの試験を受けてみることの意味はあるなと思いました。
自分の経験が生かせる試験ってあるんだなと。


知的財産の知識については、折に触れてご紹介したりしていければと思います。
個人的には、知的財産に関するニュースを読むのがとても楽しくなりました。
理由がわかると、視界が開けるという感じです。


情報を扱う仕事に関わる一人として、強力な武器を得た気分です。
軽い気持ちで受けた試験ですが、もっと勉強をして上を目指そうかなと考えています。


ちなみに、この検定は弁理士とは違い独占資格ではないのですが、
それでも国家試験だというのが、民間検定よりもちょっと誇れる気がします。


では、また。