うれしい奇跡を起こす方法(2)

こんにちは、検索迷子です。


『うれしい奇跡を起こす方法−願いは宇宙が叶えてくれる!』Dr.タツコ・マーティン著を先日取り上げたが、今日はその続きです。

うれしい奇跡を起こす方法

うれしい奇跡を起こす方法


今日は、本書にあるトラウマの鎖について引用します。
幸福になるために、前向きな気持ちになろうというポジティブ思考を促進する本は、
世の中にいくつもあると思いますが、
トラウマというネガティブさを一見引き起こすものに、
真っ向から向き合おうというメッセージは意外と見ない気がします。


トラウマに向き合っていくことで、
呪縛から逃れられないトラウマの正体を探りあてて、それを乗り越える。
だからこそ一度きちんと何がトラウマかを知っておき、
現実に向き合う時間が必要だと気づかせてくれます。


トラウマの鎖

Lesson15 「トラウマの鎖」を断ち切ろう
うれしい奇跡を起こすために、どうしても欠かせないことがあります。トラウマを癒すことです。自分で知らず知らずにしているネガティブな考えや行動は、ほとんどこのトラウマのたちの悪いいたずらなのです。
トラウマとは過去に体験した不快な出来事が癒されず、そのまま心の傷となって残ってしまうもの。いわば、心にできたしこりです。

(中略)

気づかないままでいると、トラウマに支配されたままになってしまいますが、不思議なもので、「これが私のトラウマだったんだ!」と気づいた時点でその効力が弱まります。トラウマとは、悪いクセのようなもの。気づいたということは、意識して直せるということなのです。


トラウマは一生直せないものだと思っていました。
でも、直せるんだと思うととても力が沸いてきます。
次の質問を自分自身に問いかけましょうと著者は言います。

トラウマを発見するための9つの質問


1.人から言われると平常心でいられなくなる言葉や態度はありますか?
ついカッとなってしまう、動揺してしまう言葉や態度はありませんか? 心のしこりを刺激している証拠です。


2.「これだけは許せない」と思うことがありますか?
酔っぱらう人が許せない、大声を出す人がイヤだ、人から指図されるとムッとするなど、「これだけは許せない」「我慢できない」と思うことはありませんか?


3.コンプレックスがありますか?
学歴、容姿、お金など、あなたがコンプレックスを感じるものは何でしょう?


4.なぜか悪い印象を持っているものがありますか?
周りの人は何とも思わないようなことで、あなたが嫌っているもの、悪い印象を持っているものはありませんか?


5.つい気になるネガティブなテーマがありますか?
不倫愛、浮気、家族の崩壊、殺人事件など、ネガティブな出来事で心惹かれるテーマは何ですか?


6.ご両親は幸せな結婚をしていますか?
離婚や家庭内暴力、浮気などでなくとも、父親が帰ってくると母親が不機嫌になった、父親は母親を馬鹿にしていたなど、微妙な夫婦関係が子どもの結婚観、家庭観に大きな影響を与えます。


7.カッとなるとつい言ってしまう言葉がありますか?
隠れたトラウマが出てくるのが、カッとなって興奮したとき。「役立たず!」「うそつき!」「あんがなんて信用できない!」など否定的な言葉を言いがちな人は、心のしこりを抱えている可能性大です。


8.なかなか克服できない自分の性格とは?
「今度こそ直そう」と思いながらも克服できないのは、トラウマと結びついている証拠。心のしこりが癒されないので、すぐに元に戻ってしまうのです。


9.同じパターンを繰り返すトラブルがありますか?
毎回同じことでトラブルがあれば、心の傷が残っている可能性が高いでしょう。いつも同じ理由でケンカになるというのは、その典型。トラウマが癒されない限り、同じパターンのトラブルを繰り返します。


思い当たるものがあったり、
え、それが原因?と思うものがあったりするでしょうが、
自分を縛るトラウマの鎖を解くために、素直にこの質問に答えてみるといいですね。


トラウマが原因となって何かができなくなる、というのは、
自分だけでなく、実は他者を理解するのにも大切なことだったりします。


たとえば、私は人との関わりにおいて、
こういう面は自分で苦手だなと思うことが自覚できます。
その状況を引き起こさないよう注意深くなることもあります。


また、私がかつて一緒に仕事をしていた人は、
父親とうまくいっていなかったようで、
男性上司が軽く注意や指摘したことで完全に萎縮をしてしまい、
二度と同じことをしようとしなかったりしました。
かつて親御さんに完璧にできないことを責められていたことを、
職場の上司に残像を見ていたようでした。


職場の関係において、そこまで立ち入ったことの理解は難しく、
だからといって、何かができないことの言い訳にはならないと、
手厳しく言う人はいるかもしれません。


でも、私は、人は何かを乗り越えるための時間や助走が必要だと思っています。
なぜ、そのひとは今それができないかを理解するためにも、
個人がもつバックボーン、トラウマとなってしまったものを、
少しでも知る機会があれば、そこから仕事を潤滑に進めるヒントも出てきます。


トラウマは、私は誰しもが多かれ少なかれ抱えていると思っています。
なんでこんな言葉でキレるの?
と、驚くこともあります。
それは、当人しかわからない、禁句だったりするのです。
他者から見れば幸せそうに見える人でも、その人は何かを抱えているのです。
そう、自分のことを他人がわからないように、
他人のこともわかってあげられないことがたくさんあるのです。


痛みを理解するということは、
少なくとも、何でできないの、何でこうなのと、
まずは責め口調で人をさらに追い詰める人には、なかなかできていないようです。
トラウマが何かに関わっているかもと想像することで、
もう少し思いやりの心が生まれるときもあります。
人はそれぞれに、痛い!って叫ぶ場所があるのです。


まずは、自分自身のトラウマと向き合うことから始めたいものです。
あ、これ、痛いよと思うところがあるはずです。
トラウマに邪魔されて、先に進めないなんて、
ちょっと悔しい。
目を見開いて、心を開放してあげたいと思う。


では、また。