映画『ガフールの伝説』試写会

こんにちは、検索迷子です。


映画『ガフールの伝説』試写会に行ってきました。
今日は感想と、その映画の周辺のことを書きます。
この映画は、フクロウが主役のファンタジーアドベンチャーの超大作です。
ガフールの伝説の公式サイトはこちらです。


ファンタジーということ以外、何も知識を持たずに観にいき、
会場にお子さんが多かったのを見て、子供向け?と思ったのですが、
スケールの大きい映画で、大人でも十分に楽しめるものでした。

ストーリーのシンプルさと原作

もらったチラシによると、

ガフールの伝説とは−
悪を退治し正義を守る、伝説のフクロウの<勇者たち>のこと。親から子へ語り継がれる伝説によると、彼らは"ガフールの神木"と呼ばれる、樹齢1万年の不思議な巨木に住んでいる。彼らの使命は、フクロウ王国を悪の力で支配しようとする"純血団"を倒すこと。

原作は、「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストにランクインしたミリオンセラー。世界各国の図書館や学校で所蔵され、子供はもちろん大人のファンも多い。

ということです。


観た後から調べてみたところ、
原作である『Legend of the Guardians: The Owls of Ga'Hoole』は、
日本でも『ガフールの勇者たち』というタイトルで翻訳されており、
現在シリーズ10巻まで発行されているようです。

ガフールの勇者たち〈1〉悪の要塞からの脱出

ガフールの勇者たち〈1〉悪の要塞からの脱出

ただ、映画がこのうちどの巻まで対応するのかは、ちょっと不明でした。

Wikipedia - ガフールの伝説


ストーリーとしては、とてもシンプルです。
ファンタジーといえば、
ハリー・ポッターシリーズや、指輪物語(映画『ロード・オブ・ザ・リング』)が思い浮かびますが、
この二つよりももっとシンプルなつくりです。

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

文庫 新版 指輪物語 全9巻セット

文庫 新版 指輪物語 全9巻セット


私はこの二つのファンタジー小説がブームのころ、
若干、仕事として関わったことがありますが、
独自の世界観を理解するのが少し大変だった覚えがあります。


その点、『ガフールの伝説』は原作は読んでいないので一概には言えませんが、
人間が登場しない分、余計な駆け引きがなくて、
もう少し低学年向けに作られた本かもしれないと思いました。
映画だけで言えば、登場人物や背景などが両者に比べて単純明快でした。


フクロウってこんなに面白い生き物なの?、こんな動きをするの?、
飛べるっていいなと純粋に思えて、
ストーリーに惑わされず、純粋にきれいな映像に浸りきることができました。


3Dと声優、表現で楽しむ映画


なお、この映画は3Dが売りのようなので、そちらで楽しむほうがいいですね。
また、字幕よりも日本語吹き替えをお勧めします。
意外と細かいフクロウの動きが多かったり、
空を飛んでいるシーンで風を感じる瞬間が多いため、
字幕だと目が追いつかないかもしれません。
気流に乗るような気持ちになって、映像を見たほうがよさそうです。


日本語吹き替えの声優さんは、主人公のソーレンは市原隼人さんで、
勇気あるリーダー役を好演しています。
随所で知恵を授けてくれる親友のジルフィーを、川島海荷さんが演じています。
cinemacafe.net − 市原隼人がフクロウ役でハリウッド大作の日本語吹き替え声優初挑戦!


主人公のソーレンは、泣き顔のような顔のフクロウですが、大胆に行動します。
ハリー・ポッターも、『指輪物語』のフロドも同じように困り顔ですが、
驚くほどの行動力をみせますね。真の勇者はあまり笑わないのでしょうかね。
フクロウってこういう顔をしているのかと、
なんだかまじまじと見てしまった白いハート型の顔をしたフクロウです。


また、映画内で使っている用語で、事前に知っておいたほうがいい言葉があります。
それは、主人公のソーレンを賞賛する「砂のうが強い」という表現です。
これを最初聞いたとき、「さのう?」と思ったのですが、
「さのう→砂のう→胃だ!」、と気づいて、さすが鳥類ならではの面白い言い方だと思いました。
お子さんと観にいく方はぜひ予習してくださいね。

野鳥辞典 > 鳥の消化器系について


砂のう
砂のう(胃)は、スーパーや肉屋さんで売られている鶏(にわとり)の砂肝(すなきも)にあたる部分。砂のう(胃)は、筋肉質な袋。中には鳥が飲み込んだ砂粒がいっぱい詰まっています。この砂粒を使って食べ物をすりつぶす。


難しいことは考えず、飛ぶ喜びを感じたい映画です。
正義は勝つ、そういうシンプルさが心地よく、ファンタジーっていいなと思いました。


では、また。