もう、不満は言わない

こんにちは、検索迷子です。


言葉の使い方は、無意識に固定化されてしまっている。
ちょっとした不満や文句も、意識しないうちに口にしている。
そういう行動を変えようという活動を提案した本がある。


それが、ウィル・ボウエン著『もう、不満は言わない−21日間ですべてがうまくいく法』だ。

もう、不満は言わない

もう、不満は言わない

もう、不満は言わない 実践編 (ブレスレット2個付)

もう、不満は言わない 実践編 (ブレスレット2個付)


キリスト教の牧師である、ウィル・ボウエン氏は教会の訓話で、
「自分が不平不満を口にしたら、紫のブレスレットを反対側の手に付け替えるよう」提案する。
「不平不満のない世界」の実現を目指してのことだ。


「人生は自分のことばでつくり出される」と、
自分の発する言葉に責任を持ち、意識させるため、
口にしてしまった不平不満に気づくたびにブレスレットをはめ替える。
ただ、これだけのことだが、21日のなんと長いことかをチャレンジした人々は知らされる。

一度不満を口にしたら、また1日目から振り出しに戻る。
1日不満を言わないということだけでも、なかなか続かない。
一時間で何度も何度も、ブレスレットをはめ替える人も続出する。


なんと、シンプルで、なんとわかりやすい取り組みだろうと思って、
どれだけの人が参加しているのかと思ったら、
2008年の本の出版当初、世界80か国、600万個のブレスレット注文があるという。
これは無償で提供しているブレスレットだ。


著者によるサイトは、「不平不満のない世界=A Complaint Free World」という。
http://www.acomplaintfreeworld.org/


幸せに近づくこういう活動を、
自分の言動を見直すことを通して始める、
ちょっと日常に加える、それだけで自分は変われるのかもしれないですね。


ブレスレットの活動とは違うが、
本書内で印象的だったエピソードの一つに、
「幸せなら、クラクションを鳴らそう!」という話がある。


余命数ヶ月の妻を励まそうと、夫が道路にその言葉を書いた標識を立てた。
そうすると、徐々にその場所を通過するたびに、
ラクションを鳴らす人が増えて、
妻はこんなにも幸せを感じている人がいることに勇気づけられて、
それから何年も長く生きられたという話だ。


「自分たちの幸せな時間を当然だと思ってほしくなかった。もう二度とこないかもしれない、愛する人と過ごす特別な時間を大切にして、今の幸せをかみしめてほしい……」


本来、警告などで使うクラクションを、幸せを表現する道具に変えて、
気持ちを伝えるアイテムにする。
そして、この言葉に象徴されるように、鳴らす行為を幸せだとかみしめる手段にした。
視点を変えるとはこういうことなのかもしれない。


そういえば、
幸せなら手をたたこう、という歌もあるが、
これは実際にやろうと思ったら意外と難しいかもしれない。
幸せの瞬間をキャッチして、行動するということですからね。


無意識の行動のなかに、
何かその状態を気づいて、さらにプラスアルファの行動を実践することによって、
幸せも増量できそうな気がしました。


幸せなら、何をしよう。
不平不満を変えるためには、自分なら何をしよう。
不平不満を言わないというより、幸せになるために、
周囲を楽しませるために行動したり、発言したりということの大切さを感じた。


目に見える形で、紫のブレスレットをはめ替えるか、
心の中で、幸せならなにかをプラスするか。
言動と行動はつなげていったほうが、効果がありそうです。


では、また。