こんにちは、検索迷子です。
書名を見るだけで勢いがでそうな本を、
図書館のブックトラックで見つけて読んだ。
それが、『最高の人生を引き寄せる法 −可能性の扉を開く7つの鍵』クリス岡崎著だ。
- 作者: クリス岡崎
- 出版社/メーカー: こう書房
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: 単行本
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カバーの表紙裏によると、
金持ち父さんの「ロバート・キヨサキ」、世界NO.1成功コーチ「アンソニー・ロビンズ」から直接学び、両人のセミナーでは同時通訳も勤める著者が見出した「誰でもゼッタイ成功できる世界最高峰の法則」を書き下ろす。
という本である。
本書が自己啓発書として、少し変わっていて面白いと思ったのは、
思考とジェスチャーを交えた、キーフレーズのセットがいくつも登場することだ。
それが、「鍵をかけられた可能性の扉」を開くための、「魔法の鍵」であり、
著者はこれを、「パワー・ボキャブラリー」としている。
「パワー・ボキャブラリー」(言葉)、「パワー・アクション」(体の動き)、
「パワー・マインド」(思考)の3つを使うと、
夢の実現のリソースである「パワー・エモーション」、つまりエネルギーに満ちあふれた、
情熱的な感情を呼び覚ます鍵、としている。
ただ、読むだけとか、チェックリストを作ることを促す本は多いが、
本書の「パワー・アクション」(体の動き)は、とても単純だが、
なぜか、笑いながらやってしまうほど楽しい。
一例をあげると、
「できないと思ったら?」
「やらなければならない!」
という一連の言葉にも、振り付けのような動作がついているのだ。
なんというか、戦隊モノによくある「へーんしん!」「とぉー!」、
みたいな単純な動作だけど、こういうことを真似してやっていると、
眉間にしわを寄せて考えそうなことでも、笑いになって、
案外、大真面目にやるとすっきりする。
何か、悩みを突き抜けてその先にいけそうな感じがする。
パワー・ボキャブラリーには次のようなものがある。
失敗したら、やり方変えてあと9回。
断られたら、ますます燃える
アイデアは32個からすごくなる
アイデアは意外なものの組み合わせ
アイデアは風呂とトイレと寝るときに出る
自分の問題を解決すると、成長する
他人の問題を解決すると、富が転がり込んでくる
誰かのせいをやめるなら、未来は自分で決められる
誰もやらないことは、私がやる
これらのアクションを覚えたい方は、ぜひ本書をお読みください。
ところで、本書の副題となっている「可能性の扉を開く7つの鍵」とは、
次のものである。この鍵をのかかった扉を説く方法で、章立てされている。
1つめの鍵のかかった扉「知っていると思い込んでいること」
2つめ「できないと思うこと」
3つめ「怖いと思うこと」
4つめ「わからないこと」
5つめ「問題を避けたくなること」
6つめ「ためらってしまうこと」
7つめ「やる気がでない」
他にも本書で、印象的だったフレーズをあげておきます。
他人の問題を解決すると、富が転がり込んでくる
自分のアイデア1つで、多くの他人の問題を解決してあげることを「レバレッジを効かせる」という。レバレッジとはテコという意味で、1つの問題解決策が、複数の問題を解決してくれるってこと。
そう他人の問題を解決してあげると、レバレッジが効いて、えてして多くの富が転がり込んでくるようになるんだ!
その例として、インターネットで高速なキーワード検索を実現したグーグルや、
レコメンド機能によって、ついで買いを促進したアマゾンの話が出てくる。
インターネットに精通している方ではないようですが、なるほどそういう見方があるのかと思った。
ネット技術の進化も、他人の問題を解決する、ということなのだと気づいた。
責任を持って取り組んだぶん、成長の差が生まれる
世の中には、いろいろな分野で職人や達人と呼ばれる人たちが存在している。こうした人たちは、いったいどのようにしてそのレベルにまで達することができたんだろうか?
(中略)
それこそ、自分で自分の選択や失敗に責任を取っているかどうかだ!
(中略)
成功と失敗の両方を負うことによって、はじめて自己成長への経験値を貯めていける。
より積極的に問題と向かい合い、あらゆることに責任を持って行動すれば、それだけ早く成長できるということなんだ!
「頑張ります」は言ってはならない
この発言は、本心から問題を解決しよう、キチッと最後までやりぬくぞ!という意志が揺らいでいることを示しちゃっている。つまり「頑張ります」と言っておいても、どこかで「ごめんなさい、頑張ったつもりでしたけど、できませんでした」と言う機会を暗に作り出しているっていうこと。
最後まで責任を持って成し遂げると、約束してないのだ。
「できるだけやります」「ベストを尽くします」も同じくNGワード。
口に出すのなら、「何がなんでもやり遂げます」「ゼッタイにやります」だ。
Live with Passion.(情熱を持って生きる)
情熱は伝染する。
自分に情熱が足りないなら、情熱的な人の近くに行こう。そうそれば、あなたに情熱のエネルギーが充填されていく。
情熱でいっぱいになると、今度はあなたが誰かに情熱を伝染する存在になる。
Live with Passion.(情熱を持って生きる)、
なんだか恥ずかしくて、あまり普段は使わないような言葉ですが、
情熱って大切だなと思います。
なお、本書は話し言葉で一貫して書かれていて、
ちょっとノリが軽めな感じで、人によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが、
読み終えてみると、こういうトーンのほうが本書にはあっていると思いました。
これいいよ、あれいいよと、
元気な人に話しかけられているような読後感でした。
情熱を伝染させられるよう、情熱を持って生きよう。
では、また。