引き寄せの法則

こんにちは、検索迷子です。


「自分が注意と意識とエネルギーを向けるものは、良いものも悪いものもすべて、自分の人生に引き寄せられる」という、<引き寄せの法則>。


それを扱った書籍を手にしてみた。
引き寄せの法則』(原題Law of Attraction)マイケル・J・ロオジエ著、
石井裕之(いしい・ひろゆき)監修の本だ。

引き寄せの法則

引き寄せの法則


読み始める前に手にしたときや、読了後に、
こういう自己啓発本にありがちな、良くも悪くも突き抜けた違和感や、
非日常感、あるいは当たり前のことを当たり前に書いてる本、
といった反発めいた気持ちが全くおきなかった不思議と穏やかな本だ。


テンション高く、声高に叫ぶ本というより、
たんたんと、自分の内面に向き合わせてくれる、
そして、本質をついた本で好感が持てた。


この本を読もうかと思っている方は、
巻頭にある、監修者まえがきで石井裕之さんが書いていることが、
エッセンスを凝縮しており、まずその部分を読んでみることといいでしょう。
その箇所で、あ、わかると思ったら中を読み進めると、
心の準備ができて、本書の内容が落ちてきやすいと思いました。


たとえば、こういう箇所です。

 本書を読むことで、あなたは何を得ようと思っているのでしょうか?


 望んでいるものが明確になれば、それはあなたに引き寄せられてきます。
 引力の法則が万物に働いているのと同じように、<引き寄せの法則>は誰にでも等しく働いています。
 ということは、望み通りの人生を手に入れている人と、人生がうまくいかない人との違いは、自分が何を望んでいるかが明確になっているかいないかの違いだけだということになります。

(中略)

 しかし、著者のマイケル・J・ロオジエは、本書の中で、「でも、たいていの人は、自分が何を望んでいるのか、よくわかっていません。その代わり、自分が何を望んでいないかを特定するのは得意です!」と言っています。
 「望むもの」への憧れではなく、とかく、「望まないもの」への嫌悪ばかりに気持ちがいってしまいがちなものだと著者は言いたいのです。
 たとえば、職場でも家庭でも、自分のことを理解してもらえていないとあなたが感じているとしましょう。そんな毎日を改善したいと願っているとします。
 そんなとき、「私のことを理解してくれる人がいない」とあなたが言うなら、あなたは自分が何を望んでいないかを語っていることになります。
 この場合、あなたは現状を憎んでいるのです。憎んでいるのだから、憎しみに等しいものが引き寄せられてくるのは当然です。ますますあなたは理解されない環境におかれることでしょう。
 同じことを、「私のことを理解してくれる人がほしい」とあなたが表現するなら、あなたは自分が何を望んでいるのかを語っていることになります。
 この場合、あなたは、まだ見ぬ理解者に憧れ、愛しているのです。だから愛が引き寄せられるのです。あなたを理解してくれる愛にあふれた人が、あなたに引き寄せられてくるのです。


 このように、<引き寄せの法則>の作用がまったく逆になってしまうことを考えれば、こういった言葉の使い方ひとつで人生が決まるといっても言いすぎではないと思うのです。
 本書では、こういった発想が自然にできるようになるための具体的なツールを提供しています。


ここで、すとんと落ちて先に読み進み、
本書内にある、以下の一節がわかる自分かどうかが、
自分が行動することに向けてどれくらい素直でいられるのかのバロメーターなのかも、
そう思いました。


本書で、私が最もシンプルに理解できたのは次のことです。

引き寄せの法則>は言葉に反応する。
(中略)
あなたが考え、使う言葉によって、あなたの送り出す波動が決まるからです。

「するな」「しない」「ない」という言葉をやめる。
「するな」「しない」「ない」。この三つを含む表現をするときは、実際には望まないことに注意と意識をエネルギーを向けてしまいます。「それなら何が望みなの?」と自問しましょう。

<意識的な引き寄せ>の3ステップ
<ステップ1 自分の願望をはっきりさせる>
<ステップ2 自分の願望に注意を向ける>
<ステップ3 受け入れる>

(中略)
嫌いなものを知れば何が好きかが、わかる。
本当にあなたが望んでいることを知るためには<対極>について認識しなくてはなりません。


素に返り、実際に、
本書内のワークシートをやってみるとより効果的だと思いました。
「疑う心」を持つことも、良くないことを引き寄せてしまうようです。


どんなものを引き寄せるかは、言葉と願望と、素直な気持ち、
そして、それなら何が望みなの?と問いかけられたときに、
答えを持っていることなのだと思いました。


嫌なものをたくさんあげて、
まるでその列挙する項目の多さが、
何か問題を解決したかのように勘違いしてしまう瞬間こそ、
対極の考えにジャンプさせるよう切り替えられるようにしたいものです。


それなら何が望みなの?


自分に何度も問いかけたい一言です。


では、また。