贈り物にしたい写真集

こんにちは、検索迷子です。


前田真三(まえだ・しんぞう)さんの写真の素晴らしさを、
過去何度か取り上げてきました。
発行されているものは、一通り見たような気になっていましたが、
まだまだ、素敵な一冊がありました。


写真集はどれもサイズが大きいものが多いのですが、
今日は、誰かにプレゼントしたくなるような手ごろなサイズの本をご紹介します。


前田真三PHOTO BOX 大地の詩』(注:だいちのうた、と読みます。)

前田真三フォト・ボックス 大地の詩

前田真三フォト・ボックス 大地の詩

15センチの正方形に近いサイズです。


この写真集はとても贅沢で、写真点数も多く、
サイズが小さくても写真の良さが失われていません。
美瑛の丘の四季を凝縮し、
ただめくっているだけで幸せになれるような写真集です。


解説はほとんどありませんが、饒舌な言葉などいらない、
ただただ、写真のなかに自分の身をおくだけで穏やかな気持ちになれる一冊です。


自分で見て気に入ったため、
北海道が好きそうな人にいつか贈りたい、そんな写真集です。
厚みが3センチほどあり、コロンとした形状も愛らしいです。


北海道には美しい四季がある。
なつかしい風景がある。


こんな素敵な本を贈られたいなと思う写真集です。
美しい風景には、人の心を和ませる時間が流れている。


前田真三さんに関するエントリーは、よければ以下もあわせてご覧ください。
前田真三氏の花景色
風景の景
美しき美瑛の丘


この写真集のほかにも、今では絶版になっているようですが、
槙原敬之(まきはら・のりゆき)さんの『どんなときも』の歌詞とコラボした、
Fun House Heart Mail Series(カバーを使って郵送できるという本でした)、
『どんなときも』という本も、1992年に発行されていました。


私は図書館で見つけたのですが、
聞きなれたはずのこの一曲が、
歌詞2行ごとに写真1枚と見開きで掲載されているのを見て、
この曲の詩の素晴らしさも再認識しました。


なかでも、どんなときものサビである、

どんなときも どんなときも
迷い探し続ける日々が


答えになること 僕は知ってるから

この部分にきたとき、
ああ、この歌詞を、
こういう風に、この写真で表現するのかと思いました。


音楽だけでなく、写真がくれる創造力のすごさを感じました。
これは、もう一度発行して欲しい本ですね。
素晴らしい音楽、素晴らしい詩、そして言葉に彩りを添える美しい写真。
贅沢な一冊です。
こういう写真集を贈られたいものです。


ふと、誰かに写真集を贈るというのは、
美しいものを見たときの相手の表情を想像する、
贈る側も受け取る側も、とても豊かな習慣だなとあらためて思いました。


では、また。