SEの読書術から、ヒントをもらう

こんにちは、検索迷子です。


先日、わかりやすい文章のために、というエントリーで紹介した、
『SEの文章術』中で取り上げられていた本の一冊、
『SEの読書術 「本質を読む」力を磨く10の哲学』技術評論社編集部編を読んだ。

SEの読書術 -「本質を読む」力を磨く10の哲学

SEの読書術 -「本質を読む」力を磨く10の哲学

SEの文章術 【第二版】 (技評SE選書)

SEの文章術 【第二版】 (技評SE選書)


読書術の本は多数あるが、この本はコンセプトが明確で、
実際に業務で使える知識を身につけるため、実践向きを意識して編まれている。


はじめに、で書いてあるように、
「情報をいち早く手に入れる」ことが目的ではなく、
「どうして読むか」や、
「いかに効率よく情報を仕入れ、身につけるか」に着目している。


失礼ながら、掲載されていた10名の方については、
私は存じ上げない方たちばかりでしたが、
経歴を見ると十分なキャリアをお持ちの方ばかりです。


その一人ひとりの業績のプロセスに、
このような読書法があったのかと知ることは、
自分の読書術の最適な方法は何かを考えるヒントをくれます。


真似ではない、自分にとって、なぜ読書が必要なのか、
何を達成したくて本を読むのか、
短時間で読書した本のエッセンスを身につけるためには、
どうやって読書に取り組むのかなど、多数の選択肢を提示してくれます。


自分にとっての読書術を考えさせてくれる、そんな優れた一冊です。
タイトルはSEとついていますが、社会人のどんな方も、学生さんも、
成し遂げたいゴールが明確な人であればあるほど、読み応えがある本です。


読書は、もはや受身の情報収集ではなく、
情報を積極的にとりにいく行為だと思いました。
読む時間を使う以上、身につけるのものなのですね。


どんな一冊でも、手にとろうとする瞬間、何か意味がある。
それを明確に意識するかしないか、それだけでも読書の価値は変わる。
なぜ、この一冊を自分は読むのかという問いかけから、
身につけるための読書の時間はスタートするのだろう。


では、また。