こんにちは、検索迷子です。
仕事において、効果測定という指標が台頭して、
ただやっていればいいということなど皆無になりつつある。
やる以上は効果が出るもの、やる前から効果が測定できるものでなければ、
決済はおりず、協力も得られない。
岸本義之著『メディア・マーケティング進化論−マーケティングROIを向上させるために』は、
従来は、戦略的に必要で投資対効果は測定しにくいといわれていた広告も、
ごくあたりまえに結果が求められるようになってきた点を丹念に書いた本である。
メディア・マーケティング進化論 (PHP BUSINESS HARDCOVER)
- 作者: 岸本義之
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/09/17
- メディア: 単行本
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広告におけるマーケティング支出の投資対効果(リターン・オン・インベストメント:ROI)を明確にし、
向上することが求められている、と書いている。
私がもともと、この本を手にしたきっかけは、
まさしくROIという従来は、経営管理や金融、会計面の指標で用いられてきた用語が、
メディアにも使われるようになったのかという思いからだった。
この本は、CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)が担う役割、
マーケティングROIの概念の説明(戦術・効果面、調達・効率面など)、
各種メディアのビジネスモデルなど、
ビジネスをする側から見た広告戦略がわかるようになっている。
リクルートのゼクシィnetや、ベネッセのたまひよ、小悪魔agehaなどの事例も、
たいへんわかりやすく、繰り返し引用されている。
広告はどう見せるか、どう訴求するかという表面的なものだけでなく、
いかにビジネスとして成立するか、ビジネスモデルの構築の重要さ、
どうお金を動かすのか、どう時代を動かすのかなど、
あらためて考えさせられる一冊だ。
では、また。