プレゼン準備に使える書籍

こんにちは、検索迷子です。


人に重たい案件を依頼する仕事が増えて、
あらためて、どんな交渉もプレゼンテーション能力が必要なのだと思うようになった。


従来、書面でこうしたやりとりをすることが多かったのだが、
だんだんと対面で、あるいは電話口でと、
相手の反応を見ながら説明することが増えた。
営業職ではないが、部分的に営業する要素も出てきた。


話をすればするほど、
パワーポイントでの資料作成という技術的な面だけでなく、
依頼内容をいかに伝えるか、
協力によっていかに相手方にもメリットがあるかを打ち出しつつ、
一方的ではない伝達が大切だとわかってきた。
交渉は、人ありきなのだと。


自分を含めて、同僚が日々何かを交渉している姿を見ていると、
依頼したものが一度で話をまとまるのは、ごくまれだ。


同じ案件を話しても、数分で即決してくれる人もいれば、
何度も電話やメール、FAX、時には郵便などでやりとりをし、
それでもまだ、上司に意見をとか、他部署との調整をとか、
話がなかなかまとまらないこともある。


決済権限の裁量ということもあるだろうが、
やはり話がすんなり通るかどうかの入口は、
目的を適切に伝える初動にあるような気がする。


こちらの意図がうまく伝わらないと、
時間をかけても期待する成果が出ないこともあるからだ。
何度も最初の段階から仕切りなおしとなる場合もある。


話をせずに伝わることなど、何もない。
うまく説明するだけでは、こちらの思いしか伝わらない。
相手を考えたプレゼンテーションがどうしたらできるか。


実践で日々、数をこなすのもそうだが、
本の中からヒントを得ようと、プレゼン関連の本をいろいろ見ている。


当初、パワーポイントに特化した本を多く見ていたが、
次第にそれだけでは足りないと思うようになってきた。


特に、目が覚める思いがしたのが、
パフォーマンス学、心理学の面からプレゼンの技術が書かれた、
佐藤綾子さんの『プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術−パワーポイント症候群からの卒業』だ。

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術

プレゼンに勝つ! 「魅せ方」の技術


プレゼン能力は、現場で聞き手の心理を読む力だとして、
どう提案すればいいのか、そのアプローチ方法を心理学の用語を多数用いて説明しています。
プレゼンに限定しなくても、他者とのコミュニケーション全般に使えそうな本です。


日常の行動がこういう心理学の用語で定義されているのかと、
行動分析の言葉を知るうえでも読み物として面白い一冊です。


次に、プレゼンテーションの本として、
ハウツー本とは一見して見えない、写真集のような装丁の美しさやビジュアルデザインで、
プレゼンテーションが神々しい仕事のような気分にさせてくれるのが、
ガー・レイノルズ著『プレゼンテーションZen プレゼンのデザインと伝え方に関するシンプルなアイデア』(ピアソン・エデュケーション発行)だ。

プレゼンテーションzen

プレゼンテーションzen

  • 作者: Garr Reynolds,ガー・レイノルズ,熊谷小百合
  • 出版社/メーカー: ピアソン桐原
  • 発売日: 2009/09/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ガー・レイノルズは、著者説明に「プレゼンテーションのデザインと実施の第一人者」とあるだけあって、デザイン面に強い。


この本は、プレゼンテーションが業務上の苦痛なことではなく、
楽しい仕事だ、楽しめる方法はいくらでもあるという、
とても前向きな気持ちにさせてくれる。


イデアの出し方や思想面など、明日のプレゼン準備向きという即効性のある構成ではないが、
プレゼンに対する考え方を広げてくれると思う。


プレゼンテーションをするうでの思考面は、
上記2冊に影響を受けつつも、現実的には、明日、来週のプレゼンどうしようとパワーポイントで四苦八苦するのも現実だろう。
なので、パワーポイントのプレゼン関連本もご紹介します。


こちらは、デザイン的にとか、パワーポイントのスキル的に、
どれがいいかは人によって異なると思うため、本のご紹介にとどめます。
これは、ごく一例です。
パワーポイント関係は、書店で手にとって自分になじむ本を探すことが一番おすすめです。


タイトルだけでも、パワポの技術手法の掲載数でもなく、
今自分がやりたいことや、不足している手法を解決するためには、
本の実物を見ないとわからないと思いました。
以下の本は、使いやすかったというよりは、
見てみたというところでしょうか。
自分の目的とする箇所だけ、部分的に活用しました。


PowerPointでマスターする勝ち抜く提案プレゼン実践の極意』
住中光夫(すみなかみつお)著。

PowerPointでマスターする勝ち抜く提案プレゼン実践の極意―PowerPoint2000、2002、2003対応

PowerPointでマスターする勝ち抜く提案プレゼン実践の極意―PowerPoint2000、2002、2003対応

パワポの活用 超劇的プレゼン術』
ナイスク(NAISG)企業支援事業部編

パワポの活用 超劇的プレゼン術

パワポの活用 超劇的プレゼン術

PowerPoint実践技&上級技大全』
C&R研究所ライティングスタッフ著

PowerPoint実践技&上級技大全 2000/2002/2003/2007対応 (アッと驚く達人の技)

PowerPoint実践技&上級技大全 2000/2002/2003/2007対応 (アッと驚く達人の技)

『Z式マスター パワーポイント2007 ウィンドウズ版』
アスキー書籍編集部編


その他にも、検索迷子では過去のエントリーで以下をご紹介しています。
検索迷子−学会発表のプレゼン技術に学ぶ

あわせてご覧ください。


昨日より、次こそもっといいプレゼンができますように。
相手に伝わるプレゼンができますように。


私自身も、これを読んでくださったあなたも。


では、また。