プロセスと結果のどっちが重要か

こんにちは、検索迷子です。


仕事を依頼されるとき、プロセスまで指定されると正直、戸惑う。
データベースに関わる情報収集しようとするとき、
前工程で考えて情報を整理してから集めて、後工程の手間を最小限にしたいと思う。


システムにデータ投入するときに、表示項目や優先度を絞り込み、
不要なデータをそもそも集めず、一発投入するための合理性もある。
必要なものを必要なだけ、凝縮されたものだけが欲しいと思う。


私自身、結果から逆算して情報収集をするため、
前工程に時間はかける方法を好んで作業設計をする。
だから、とりあえず考えやプランがない状態で、やみくもに集めて、
その結果、粗雑な情報からいらないものを選別したり、
捨てる作業は無駄だと思うほうだ。


とりあえずと始める体育会系ノリで、いい成果はでない。体より頭を使いたい。
でも、他人と仕事をすると、やり方までその方法で従うことを強要する人に出くわす。
とりあえず動くを最も重視する人もいる。


10種類しかいらないものを、体当たりで一万集めて来いと言われると、
議論以前に気持ちが萎える。
あー、自分にとっては対極にいる人と仕事をすることになったなと思う。


10に絞り込みをする机上の時間より、
とりあえず席を立ち上がり外出したり、電話をかけまくることを求められる。
闇雲に一万集めるノリでいけと指定される。


私は、結果さえでればプロセスは問わない。
私は他人にも、自分にも同じスタイルで接してきた。
これはこれで、間違ってはないと思っている。


確かに未知なジャンルであれば、とりあえず動くことが有効な場合もある。
でも、自分のほうがプロだと思うジャンルで、これを強制されると、
上司であれば議論の余地すらない。


戦略を練ることが手抜きや、すぐ行動しない頭でっかちと決めつける人と、
手段の議論をしても、結果は終わるまでわからない以上、説得力に欠ける。
急いで電話しますとか、すぐやりますと相手は求めているのだから、
それ以外の何を考えたところで、やっているふうには見えない。


結果さえ出せば、クオリティを維持すれば、
プロセス構築の素人に口出しはされたくない。
とりあえず集めた使わないデータを格納することや、
精査する作業に割く時間が惜しい。
とりあえずに、いったい何の意味があるのかと思ったりする。


たとえば、
サンドイッチを短時間で大量に作ろうとするとき、
食べないであろうパンの耳をカットしたりする手間は惜しく、
罪悪感で捨てるくらいなら、サンドイッチ用のパンをあらかじめ用意したい。
それか、最初から耳も使うと決めたうえで耳つきのパンを買いたい。
ということなのです。イメージすることは。


データベースを扱う仕事をしていると、万単位の同じ作業が連続する。
ましてや、今、一からデータベース構築をする段階だ。
そして、継続するそのサービスのために、その作業は一時しのぎではなく、
連続した作業フローとなるのだ。
簡単に、とりあえずの方法は受け入れがたい。


ローカルで、自分のデスクトップで完結する度合いのことではない。
情報の心臓部、止めることが許されない、全ての中枢となる場所だ。


もう一つ例をあげると、たとえば、
あなたがよく知っているターミナル駅の近くのお店に20時に集合するとき、
まるで土地勘のない人から、電車を指定され、車両や乗る時間、
使用する階段まで指定されたいだろうか。


そして、その人がして指定する方法は、
明らかに、自分が知ってる方法が最短で、自分が使う交通手段が適切とわかるとき、
素直に従えるだろうか。私はそれができない。


プロセスより結果が全てと思う自分は、こうしたとき、なかなか割り切れない。
手段含めてコントロールしたがる人は、本当に困る。自分の思考に酔いしれている。
その人のやり方が正しいなんて、証明すらできないとなおさら困る。


でも実はもっと困るのは、
明らかに違うと思っていても、そうですよねと賛同する仲間だ。
長いものに巻かれる発言を聞くと、身内に裏切られた気持ちになる。
あれだけ話し合った手段が、こんな一言で変わるのかと。
私たちは何にこだわり、この手法を決めてきたのか。
たった一言で、揺れるほどのものだったのかと。


言われた手段を含めて、
従順さや、素直に聞く耳を持つことが仕事の評価や印象につながるのはわかる。
でも、腑に落ちない。やみくもにとりあえずで、体力ばかり失い、
作業に忙殺されるのは目に見えている。


自分が初心者なら歓迎できるアドバイスも、相手が素人なら雑音に聞こえる。
聞けるか聞けないかは、中身ではなく信頼関係なのかもしれない。


いつか使うかもと溜め込んだ情報なんて、古くなる一方だ。
ほしいタイミングで、その時期にもっとも最適な方法で自動的に集め直せばいい。
−という説得ができないあまりに、かぶる代償はあまりに大きい。


結果をだすから、プロセスに口出ししないでと言いたい言葉を飲み込み、
次なる策を練るしかない。


見た目は急いで行動している風を装い、指定された手法にのっとりながら、
逆転満塁ホームランみたいなアイデアを並行して考えるしかなさそうだ。


プロセスが大事なことが多いのもわかるけど、
プロセスに縛られすぎて、作業してることに満足してしまい、
薄っぺらい仕事はしたくない。


繰り返すが、
何線の電車でも、バスでも、タクシーでも、徒歩でも、
目的地に時間まで到着すればいいのにと私は思っている。
プロセスではなく、時間までに到着するという結果だけが重要だと思う。
どんなに寄り道をしたって、その時間に間に合えばいいのではないのかと。


うるさーい、と言いたいのに言えない。
感情を爆発させたところでしかたない。
サラリーマンだなとしみじみ思う夜です。


負けないよ。私はプロだもの。ちっ。
それも、心のつぶやきだけど。
負けない自信は捨てまいと思う。


では、また。