尊敬できる人と出会う

こんにちは、検索迷子です。


Webサイトに関わる仕事といっても、千差万別だとつくづく思う。
情報ありきなのか、技術ありきなのかによっても企業のカラーは違い、
そこに集う人の性質も違う。


たとえば、UIとか、アジャイルいう言葉一つとっても、
使うところもあれば、それって何ですかという場所もある。
かといって、その手法や考え方を使っていないのではなく、
言葉は知らなくても、ごく普通にその考え方に沿った仕事をしていたりする。


いろんな企業で働くと、どうやって自分の立ち位置を確立し、
何で強みを見せていくのかを、メンバーとのバランスや、
上層部からの要求レベルで考えさせられることが多い。


同じ自分でも、自分自身が特定の箇所をクローズアップさせて、
これができますという部分の光の当て方を変える必要がある。


そんななかで、過去の経験のやり方そのままだと、
今の場所では受け入れられない、受け入れられにくいという温度差も計算しながら、
この仕事なら自分にという場所を見つけていくことになる。


何度かの転職を繰り返し、今いる場所の人たちは本当に優秀だなと思うことがある。
一律に比較はできないが、一年前、数年前にいた場所での、
同じ年代の人たちを比べたとき、段違いにフットワークが軽く、柔軟性がある。


たとえば大幅に年下でも、優秀だなと思ってきた人はいたけれど、
今の場所にいる人たちは、尊敬できるレベルの凄さを持っている。
この部分は叶わないな、なら、自分はどこで何ができれば、
この輪のなかで役割を果たせるのかと、かなり真剣に考えさせられる。


この数年間に出会い、
この人凄い、この人に認められたいと思った人が色褪せて、
今そばにいる人が一番自分にとって力を与えてくれる、
尊敬できる人だというのはとても嬉しい。


でも、それは自分が過去を上回る場所を狙って、転職してきた成果なのかもしれない。
企業体質はそこの従業員の質によって作られる。
受身の仕事をする場所は、同じような人が集まり、空気もよどんでいる。
積極的に自発的に何かを作る意欲のある場所は、
すぐ動ける人や前向きな言葉を使う人が多く集う。


過去いた場所の人がどうこうというより、
私自身が、元気な人たちを求めてきた結果、今があるのだと思う。


昔、凄いと思った人を、今ではまるで凄いと思わなくなるくらい、
より現役で活躍し、よりパワーにあふれ、力を出し合える仲間と一緒にいられて、
自分ももっと向上しようと思う。


環境を変えると、あのころ一番良かったもの、一番影響を受けた人たちが、
化石のように見えてくる不思議さ。
最前列できらきらしているものをつかむために、私は転職しているんだなと思う。


自分も輝いていられるよう、そんな人たちの能力の凄さに学び、
自分も何かを発信できる人でありたいと思います。


ここ数ヶ月でわかったのは、
小さな世界でちょっとできる程度の人を見ていては、自分は成長しないということです。
届かない、負けてる、追いつきたい、一緒に仲間と認められたいと、
思いっきり背伸びをして日々葛藤するくらい、ぶっちぎりで尊敬できる人と働けるのが、
意外と仕事を楽しくするコツなのかもと思います。


学べるひとがたくさんいる環境が、私にとっては快適です。
直接教わらなくても、自分にないものをたくさんもっている相手と、
毎日議論したり、仕事を組み立てていくと脳が活性化されていく気分になります。
似たもの同士で小さくまとまってもいけないし、
尊敬できない人たちのなかでどんよりもしたくないと、過去の経験から思います。


仕事のキャリアよりも、人として誠意があるかとか、
仕事に真剣であるかの姿勢をあらためて考えさせられると、初心に戻れる気がします。


そう思うと、またあの人と仕事をしたいという人に出会ったり、
自分がそんな存在になれるかは、本当にまれなのかもしれません。
いつだって、昔よりずっといいと言われる価値ある自分を目指そうと思います。


では、また。