次世代マーケティングプラットフォーム

こんにちは、検索迷子です。


湯川鶴章(ゆかわつるあき)さんの『次世代マーケティングプラットフォーム−広告とマスメディアの地位を奪うもの』は、
インターネットや広告に関わる人なら、一度は手にしたほうがいい本だろう。
2008年10月の出版だが、今でも変革の流れを実感できる。


はじめにの部分で、この本のエッセンスやポイントが語られており、
各論を読んだあと、改めてこの部分を読み返すと、
インターネットやメディアは、どのように展開されていくのか、
イメージがつきやすいだろう。


特に、最近実感するのが、
テクノロジーがあることによって実現できるクリエイティブ面の大きさだ。


湯川さんも、はじめにで次のように書いている。

企業から消費者に発するメッセージは、細かなターゲット層向けにいくつも用意され、受け手にとってよりパーソナライズされたものに変化していく。それは広告というより販売促進に近いコミュニケーションになり、クリエイティブよりテクノロジーが重要になるということだ。

はじめに部分ではさらに、
企業全体としてコミュニケーション戦略に取り組む必要性を説き、
その戦略の核となるのは自社サイトであるとしている。
この部分も、もはや部門ごとの戦略では、勝ち残れない現状をうまく伝えた、納得できる点だ。


また、メディアと広告とウェブの未来をはっきりと見ることができたと、強い確信が持てたとし、
今起っている変革は、経済全体のあり方まで変えるような大きな津波と書いている。



数年前までは、誰もが予想しなかった技術が投入されることによって、
生活習慣や情報収集の方法が変わり、コミュニケーションが変化している。


発信者としても、受け手の一人としても、情報はどうであればいいのかを考え続けるための、
助けとなる一冊です。


情報に関わる仕事をしているとき、ただ作るだけでなく、
時代の潮流を俯瞰しながら、今、自分はどの地点にいるのか、どこへ行こうとしているのか、
技術面も意識しつつ立ち位置を理解して進みたいと思いました。


では、また。