数字は人に見せるためにある

こんにちは、検索迷子です。


ある統計データを探していて、
関連するところに電話を何箇所もかけて、最後に省庁に行き着いた。


社名を名乗り、こういうデータを探しているというと、
とても丁寧に資料と、その資料の見方を教えてくれた。
Web上で公開されているそのデータを電話越しに一緒に確認しつつ、
どの数字がどういう根拠で集計されているかなど、
事細かに教えてもらい、必要な情報が集められた。


電話する前まで、省庁の担当者がじかに教えてくれるとは全く思っていなかった。
社名をいうだけで、あるジャンルにおいて業界トップであるため、
目的などを何も説明せずに相手がすぐに用途を理解してくれて、
業界の牽引のために役立つと推測してくれた。


数字の解説をしてもらいながら、
数字をもくもくと積み上げて作る人は、こうして、作ったデータが使われる実感がほしいのだと思った。
日の目を見るときまで、数字はひっそりサイトに公開されているだけが、
リアルに活用する利用者からの電話によって、その数字に命が吹き込まれた。


この会社なら、この数字の詳細を説明するに値すると、
相手は思ってくれて、活用方法を説明してくれたのだと思った。


数字を作ることが増えてきて、つくづく、数字は誰かに見せるための、
説得材料なのだと思った。


わかりやすい数字を作るために、こうして膨大な統計データを咀嚼するのだと思うと、
どんな数字も集計されてあることがまずは嬉しい。


省庁の資料が難しいと思っていた時期がある。
でも、読みこなせさえすれば、一番の説得材料になる素材だ。


数字を積み上げているのも、地道な作業をしてくれる、
人の意志なのだと思った一日でした。
どんな数字も、見せようとする意図があって回収や集計作業がある。
分析に厚みをもたせるために、数字をうまく活用していきたいものです。


では、また。