MBAクリティカル・シンキング

こんにちは、検索迷子です。


組織のなかで割り当てられる仕事は、
専門領域に精通したものより、ジャンルを問わないものの方が多い。
何でも対応可能であるためには、特定知識だけがあるよりも、
体系立った手法やビジネススキルの幅で処理することが求められていく。


組織内での異動を経験すると、一夜にして違うジャンルの仕事につくこともあり、
専門領域を一度リセットして、次の仕事にとりかかることも多い。
専門領域でずっと働ければいいのだが、組織にいるとそうもいかない。


以前は、専門領域にこだわるあまり、異動による喪失感や、
一からやりなおしという気持ちが大きかった。
だんだん、組織の仕事は自分個人の成長のために存在するのではないと理解できて、
その感覚も変化し、今は、どんな領域でも対応可能な自分であろうと思っている。


以前だったら抵抗感のあった、別ジャンルの異動も今は受け入れられるだろうと思う。
どんな課題でも処理できる基礎力さえあれば、なんでもできるのだと、
ある程度わかってきたのだと思う。


体系だてて、処理する手法を学ぶことは本当に大切だと思う。
今日はそういう処理力を高めるために、論理的に考えるための一冊をご紹介します。


グロービス・マネジメント・インスティテュートによる『MBAクリティカル・シンキング』だ。
私が読んだのは、旧版ですが、新版が出ているようです。

MBAクリティカル・シンキング

MBAクリティカル・シンキング

[新版] MBAクリティカル・シンキング

[新版] MBAクリティカル・シンキング

Weblio辞書 - クリティカル・シンキングとは


特定のジャンルの仕事に夢中になればなるほど、
もし、この仕事から離れたら、この事業が中止になったら、
自分には何が残り、どうやったら次へと今の仕事を応用していけるのかと考えるようになってきた。


それは決して、今の仕事の手抜きではなく、
むしろ専門領域をやりつつ、応用可能なものを自分の基礎力として蓄えようと、
どんな一瞬も無駄にしないための知恵かもしれない。


専門性がある仕事を長く続けていける人もいるでしょうが、
私自身は、数年サイクルで異なるジャンルを経験し、
そして、同じジャンルの仕事はやってきていない。
手痛い経験とともに、核となるのは、手法だけだと経験を通して知った。


手法があってこそ、専門ジャンルに没頭できるのかもしれない。
膨大な専門書や業界研究の本を読みながら、それだけでは乗り越えられないと思ったとき、
ときどきこうした思考体系の力を高める本を読み返している。


では、また。