こんにちは、検索迷子です。
ときどき人から、どうしていつも大手企業に入社できるのですかと聞かれます。
私はこれまで、全国的な知名度のある三社に関わってきました。
いずれも情報産業なのですが、
社名を言えば、ああ、あれを作っているところですねと言われる。
本当は、単一サービスではなく多種類のサービスを提供しているのだが、
おおむね、会社のイメージの理解がずれていないため、そうですねと答えています。
何をしているところか説明がいらない、人々の暮らしに浸透したサービスで、
たいていは、そこを利用した経験がある人が多い。
人の記憶に残るサービスを提供している会社にいられて、
良かったなと思うことが多い。
うれしいな、ありがたいな、名誉だなと社名を口にするたびに思う。
その会社の一員であることを、過去も未来も誇りに思うだろうと想像できる。
でも、有名だからいいということではないのです。
私は、退職した会社を含めて、その会社のサービスは、今でも愛着がある。
利用者として今でも使っている。
退職して、一人の利用者になったときでも、
競合他社と比べて、圧倒的に使いやすいと思っている。
誇れるサービスに関わってこれてよかったと思う。
さて、どうして、大手企業に入社できるかという答えですが、
そこに履歴書を出すから、です。
ふざけた答えかもしれませんが、
履歴書を出して、その会社に行きたいと熱烈にアピールをして、
履歴書を書くことも、面接の想定応答を練習することも、
その会社で働いた自分の未来の姿を描いて、
どんな風に役立てるか、どんなことができるのかも、十分に考えます。
ネットでの企業研究も、その会社の関連する本も事前に読みます。
入社する前から、まるでそこの社員であるかのような気持ちで面接に臨みます。
大手企業だから行きたいというふうに思ったことはなく、
その会社に人生の時間の一部を託すほど、共感できるものがあるから、
そこを選んできました。
笑えない話ですが、大手ネット企業に入ったばかりのころ、
私のインターネットの利用時間は、月にたった3時間でした。
常時接続でなかったこともありますが、それにしても、あまりにネット知識がありませんでした。
私はそこで、今ではその会社の顔ともいえるサービスを生み出しました。
事前の経験だけではなく、そこに入ってから、いかに本気になれるかだと思いました。
履歴書を出すということは、自分の思いを伝えることです。
そこに行きたいという気持ちを履歴書に託すしかありません。
大半の人は、面接の機会すらなく、書類選考で落ちるのですから、。
どうして大手に行けるのか、というより、
どうして行きたいところにいけるのか、
どうして行きたいところに応募しないのか、
ということのほうが大事な問題です。
自分は大手企業に応募しても無理だと、自分のサイズを決めてしまっているのは、
まぎれもなく自分です。
行きたいなら応募する、興味がないなら応募しない、それだけです。
大手にいけないのではなく、大手に応募しないで指をくわえているのは、
まぎれもなく、自分ってこんなものと思っている自分の縛りです。
私は、大手企業というよりも、
誰もが幸せになれる機会を幅広く提供できるサービスが大手企業なため、
そういうサービスに関わることに面白みを感じるため、
結果的に大手企業ばかりを狙ってきました。
それは、雇用形態が違うときも同じでした。
名前も知らない、使ったこともないサービスを提供しているところの仕事は、
断ったり、足を踏み入れない勇気を持ってきました。
知名度のないところで仕事をした経験もありますが、
このときの自分の仕事への意欲が低下した姿は、
自分の人生の時間を無駄にしたとさえいえる状態でした。
背伸びをしてでも、少し無理をしてでも、
知名度のあるサービスの仕事ができる自分でいられるよう、
ずっとこれからも努力し続けようと思います。
大手企業が中小企業よりいいかどうかは、また別問題です。
比較するものではないと思っています。
何もかもが違っていて、どこに価値を見出すかは人それぞれなので。
どんな仕事でも、自分にあっていればそれでいいと思います。
では、また。