一緒に夢を見てもらう

こんにちは、検索迷子です。


今日、自分の言葉の力を実感する出来事があった。
ビジネスパートナーになっていただくところを決めるため、
何社もの会社さんとお話をしていた一日のなかでのことでした。


本来、開発に詳しい担当者だけで交渉をするところ、
詳細の交渉事項がまとまらず一社を選ぶ決め手がなかったため、
打ち合わせに同席させてもらった。


こういうWebサービスを作りたい、
一利用者としてプログラムを書く人たちにも共感してもらいたい、
世の中にないサービスを生み出し、
お客様を幸せにできるものを作りたいという話をした。
幸せになっている、エンドユーザーの顔を思い浮かべる想像力がほしいとも話した。


私たちはこういう思いを込めて日々、準備をしていますが、
未知なるサービスを世の中に送りだすために、
一緒に夢を見ていただけますか?
という話を一日に何社にもした。


最初は、きょとんとされる。
でも、こういう話を延々とメンバーとかわるがわるにしていると、
すると、どこの会社さんも打ち合わせが終わり帰るころには、
いやぁー、こういうの欲しかったんですよね、
やらせていただきたいです、楽しみですといってくださるくらい、
感情移入をしていただける。


それまでのビジネスライクの駆け引きから、
一気に人間らしい感情を込めて、サービスに共感をしてもらえる。


そんななか、打ち合わせが終わって帰社された会社さんが、
なんと一時間で見積もりを半額まで下げてきた。
どうしても他社ではなく、ウチの会社でやりたいという意思表示だった。


これにはびっくりした。
ちなみに数万円のレベルの金額ではない。桁違いの高額の話だ。
もともと上乗せも何もしていない正当な金額だったが、
社内決済は厳しそうで、他社に流れかけていた。


御社の熱意が伝わり、ぜひやらせていただきたい、
一緒にいいものを作りたいと熱いコメントまで部門責任者が寄せてくれた。
社内でもそう思ってもらえたことを、逆に嬉しくなっていた。
伝わったね、共感してもらえたねと。


私は今日、社内外の人に何度もプレゼンしながら、
ただビジネスをしにきただけという鎧を着た人が、
好奇心で目の色がきらきらと輝く瞬間を何度も見ることができた。


私が語ると、ぐいっと心をわしづかみにするねー。
二週間しかまだこの仕事をしてないのに、
初めての人相手に、まるで臆することなく、
お客様にとっていいものを作りたいと、
誰よりも熱意を持って語るんだよねーとメンバーにも言われました。


無理な説得でも、誇張でもなく、
私は心から、今やっているサービスが世の中に生まれることに意味を感じている。
だから、パートナーになっていただく会社含めて、
この仕事に関わる方たちを全員、巻き込みたいと思う。


作っている自分が誇りに持てて、幸せを感じられるよう、
家族に自慢できるよう、その人の履歴書に書けるよう、
その会社の主要実績の筆頭に挙げてもらえるよう、
この仕事に関わった人たち全てにプライドをあげたいと思っている。


そして、それができる仕事だと確信している。


ビジネスモードの緊張した目元が、
この仕事を楽しみたいというきらきらと光を帯びた目になり、
自分はこういうことをやりたいですねとアイデアを出してくれたり、
あれはどうですか、これはどうですかと乗ってくれている瞬間を見たとき、
ああ、この人たちと仲間になれそうだなと思う。


作ることが上手な人は山ほどいる。
だから、心を込められる人と出会えるよう、
私は、最初から本音の部分にぐいっと降りてきてもらうような話をする。


今日、社内外で数十名の方たちと打ち合わせをして、たぶん、全勝です。
なぜなら、私が語った以上に、
帰り間際に、たくさんのアイデアを語りだしてくれるくらい、
夢中になってくれていたのですから。


夢を誰かに語る毎日で、じわじわと一緒に夢を見てくれる、
一緒に作りこんでくれる、身内のファンを増やすことは、
検索迷子が最も大切にしていることです。


一緒に仕事をする人をまずは、幸せにしてあげたい。
プライドを持って、いいものを作る喜びを知って欲しいと思います。


では、また。