明日の私に行き着くまでの、バイバイ

こんにちは、検索迷子です。


今日3月31日に、何かの区切りを迎える人はたくさんいるでしょう。
私もそんな一人です。


もう、今日やるべきことは終えて、次への準備は万全でしょうか。
挨拶する人には挨拶を済ませ、私物を整理して、あとは定時を待つばかりでしょうか。


私も今日、
数年、集中して取り組んできた組織と、
一緒に働いていた人たちとお別れします。


随分前から、気持ちの整理はついていましたが、
たとえそれがどんな度合いの思いであれ、喪失感は伴います。


もう二度と、その場に行かないのだ、
もう二度と、その人たちと今までのように働くことはないのだ、
もう二度と、あの人と会わないのだと、
帰らぬ時間、戻らぬ時間、再び訪れることのない、
その人たちとの会話などを思い起こします。
けれども、思い出したところで、もうそれは終わったのです。


あるときには、陽だまりのように居心地がよく、
笑い合えた日々もあった環境でした。


それでも、もう振り返ることなく、一気にこの人間関係や仕事を、
私の人生から閉じてしまおうと思いました。


何かが憎くてではなく、
私が生まれ変わるためにそれが必要だと思ったからです。
ぬるま湯にい続けてはいけないと思いました。


決めてから行動を開始して、
驚異的に短期間で人生の転換を図れる見通しが立ちました。
偶然にも、他の場所で私を待っていてくれていた人と、
すぐに出会えることができたのです。


あっけなく早く決まりすぎて、
むしろ、これまでを回顧とともに、苦々しく思い出すくらい、
時間にゆとりができました。本当にこれでよかったのかと迷いも生じました。


それでも、何度も自分に問いかけて、
キャリアとして最高の場所を見つけられたことが、
何よりも自分としては救いだと、振り返るのをやめました。


たぶん、
これもこの数年でこつこつと準備してきた仕事のキャリアが功を奏し、
運命が私のキャリアチェンジに奇跡的に味方をしてくれたのだと思います。


今日までの仕事が天職とは思えなかったのですが、
その間に苦手なことを克服に費やしてきました。
どんな時間も無駄でもなかったということでした。


退職というよりは、今までの会社から退社するだけという感じです。
職業としては、これまでの延長線上に次が積み重なるという気持ちです。
場所は変わるけれど、
私自身はこれまでずっと続いてきた同じ人間なのかなと思います。


終わるということは痛みを伴います。
誰かを傷つけてしまうこともあります。
周囲にもいらぬ心配もさせてしまいました。



でも、その痛みを乗り越えて、
次に向かっていける強さや、
心の準備が定まっていくのだと思います。
私は私を生きるために、未来に向かうのだと振り返らない覚悟で臨みました。



さよならをあえて言わないで、お別れする人もいます。



新しいことを始めること、
新しい人間関係を築くことも、
精神的にしんどいくらい、
喪失感から抜けられないこともあります。
次に行くエネルギーを蓄えなければならない。
だからこそ、ドライに別れる道を選びました。



私は十分に時間をかけて、
新しい場所での自分を想像し、準備をし、
気持ちの切替えはできてきたような気がします。


今までの場所でやっていかない、
そこで得たものを一度リセットすると覚悟をしたときから、
振り返らずに、前だけを向く努力をしてきました。



いろんな決断の方が今日を終え、
自分が選んだ明日に向かっていくのでしょうね。
お互いに、選んだ道を後悔することなく、歩んでいきましょうね。



歌で表す私の心の動き


それぞれの迷いの時期にあったとき、
私には、歌のフレーズがずっと流れていました。
どれも恋愛の歌が多いのですが、恋愛関係に疎遠な状態なため、
私は仕事と自分という感じで聞いていました。



仕事を一緒にできないかも知れないというメンバーと軋轢が生まれたとき、
吉田美和さんのソロアルバムの『バイバイ』という曲がずっと、
頭を流れていました。

beauty and harmony -吉田美和 『バイバイ』

ばかだな 私ならずっと あなたのこと笑わせてられるのに
ばかだな もう 会わないんだね

負け惜しみなのかもしれませんが、
私と仕事をすると、ずっと楽しいよ、ずっとアイデアを出し続けるよ、
私がいなくなってもいいの?
というちょっと高飛車な気持ちがあったのかもしれません。


でも、相手はそんなことは微塵も思っておらず、
自分が一方的に、私って役立つんだよと思っていたに過ぎなかったと思います。



そして、その次のやってきた気持ちが、
小泉今日子さんの『あなたに会えてよかった』でした。

サヨナラさえ上手に言えなかった

(中略)
時が過ぎて 今 心から言える
あなたに会えてよかったね きっと私

もっと話し合いをすることで、
こんな形の終わりではなかったのかもしれない。


過去のやりとりに後悔する気持ちがありつつも、
ただ、会えて良かったという思い出だけを大切にしていきたいと思います。


そうやって、私がずっと心の整理をしながらも、核としていたのが、
竹内まりやさんの『明日の私』でした。

後ろ髪引かれる気持ちでみんなにさよならしたけど
泣いてなんかいられないわ
明日が待っているから

(中略)
私覚悟決めたんだ
夢をいつか叶えるまでは
故郷には帰らない


(中略)
未来だけを見つめながら
私らしく生きてゆく
キレイに心磨けばきっと
運命は笑いかける


本当は、上京をしたての女の子の歌なのでしょうが、
私は、転職を決めたときから、ずっとこの歌を流していました。


私は私なりにインターネットの世界で叶えたい夢がある。
だから、それまでは、
わき目も振らず、新しい世界へと飛び込んでいこうと思います。



人にはそれぞれの、心を奮わせる音楽のフレーズがあるはずです。
くじけそうになった自分に、
後戻りしそうな自分に、
力をくれる歌の力の頼りながら、
私は明日に向かっていこうと思います。


昨日までの私、バイバイ。


この数年間も、バイバイ。


心のなかにはいろいろ思いはありますが、
そうやって軽やかに去りたいと思います。



バイバイ。


花火のような恋愛の時間ではなくて、仕事の関係だったけど、
キャリアという永遠に続く道を選んだ私とあなたの道は、
同じ方向を向かなかった。


そして、今日がバイバイの日。


もう、二度と会わないあなたへ。あの日々へ。

バイバイ。


私はインターネットを使って、誰かを幸せにします。


では、また。