不動心 −未来の自分をコントロール

こんにちは、検索迷子です。


先日のエントリーで、ブックトラックで出会う本の意外性について書きました。


今日もそんなブックトラックで出会った一冊、
松井秀喜さんの『不動心』を取り上げます。

不動心 (新潮新書)

不動心 (新潮新書)

Wikipedia 松井秀喜


私はスポーツにそんなに詳しくありません。
松井選手のご活躍は、スポーツニュースなどで少し知る程度です。


今回も、松井選手の人となりに興味があったというより、
どちらかというと、一般人が、
一流のスポーツ選手の言葉に、心を動かされていたり、
刺激を受けている人たちの姿を常日頃みていて、
私も何か得るところがあるのではと思ったからです。


何かで実績をあげたスポーツ選手の発言力には、
真実味も力強さもあります。

その気迫を分けてもらい、凄さを感じることによって、
自分にもわずかなエッセンスが生きないか、
その影響力の凄さのおこぼれにあずかれないかに関心がありました。


多くのサラリーマンは、一流スポーツ選手のどんな発言に、
自分の平凡な日常生活に有効な発言を取り入れているのか、
それが以前から気になっていました。


私が今回、『不動心』を手にしたのも、
何か、私の日常に風を吹き込んでもらえないかという期待感からでした。



松井秀喜さんは、人格者とよく言われていますが、
その原点がこの一冊で少しわかった気がします。


いろんな方からのアドバイスに真摯に耳を傾け、
だれだれさんからこういわれた、
世の中には、こういう考え方がある、
といった格言や言葉が数多く出てきます。


そして、それはうわべだけではなく、
松井さん自身がきちんと咀嚼し、自分の行動と結びつけて、
きちんと血肉にしている様子がわかりました。


もともとレビューが多い本ですが、
私が気になったところは、以下のところです。

p.62
第2章 コントロールできること、できないこと


プロ野球のバッターは、打率3割を打てば一流と認められます。つまり、一流選手でも、
7割近くは打ち取られているわけです。他の仕事で成功率3割では成り立ちませんよね。
それぐらい、野球は失敗のスポーツといえます。

(中略)

しかし、残念ながら過去に戻ることはできません。
過去の自分をコントロールすることはできません。しかし、未来の気分はコントロールできます。
少なくとも、過去よりは思い通りにできる可能性を秘めています。
それならば、前に向かうしかありません。

どんな仕事をしている人でも、完璧な人はいません。成功率100%の人はいないと思います。
多くの人が失敗と付き合い、乗り越えているはずです。

失敗したときの絶望感はよく分かります。だって僕は、毎日失敗しているのですから。
でも、絶望する必要はない。「次こそは」と思って乗り越えていくしかないのです。


過去に戻れないというのは、十分に分かりきっていることです。
それでも、私は、過去を背負いながら、その重たい荷物を降ろすことなく、
ずっと迷っていました。


ちょうど1か月前、
検索迷子を再始動させたとき、未来がどこに向かうのかさえも見えなかった。


でも、失意のどんぞこにいた1か月前、
検索迷子に再び書き綴り、未来に向かうための目標をたてたことにより、
この1か月で、私は願ってもいない方法に人生を動かすことができました。


失敗を乗り越える力、不動心を持ち続けることが、
揺らいでいる心に有効だということがわかりました。


何よりも、失敗と向き合い、乗り越える力を松井さんに教えてもらいました。


どんな未来も自分で切り拓ける。


大リーガー並みのすごい事件でなくたって、
自分の人生を大きく揺るがす出来事は、
ほんとうにインターネットの検索一つ、電話一本、メール一本で行動が始まる。


立ち止まってはならない。
未来に、自分を待っていてくれる人はいる。
自分を支えてくれている人はたくさんいる。


松井さんの謙虚さに、未来を作り出す力がある人の凄さを知りました。


私もさらに、来月1か月が明るい未来になるよう、
小さく小さく今できることを繰り返したいと思います。


こういう本は、ただ凄いと思って読むものではなくて、
真似して行動するための本だなと思いました。


1か月先の自分の未来のために。
未来をあきらめない、
未来を自分でコントロールする強さを持ちながら、
今を大切にしようと思いました。


では、また。