10年後も愛されるWebサイトを

こんにちは、検索迷子です。


最近、とあるWebサービスがずっと気になっていて、
折に触れてサイトを訪問しています。
見れば見るほど目が離せないというくらい、見入っています。


そのWebサービスは、10年以上も続いている有名な大手サイトで、
私も過去、何度も利用してきたサイトです。


目的特化型サイトのため、最近めっきり訪問しなくなっていましたが、
ふとしたきっかけで、あらためてそのサイトを見直してみて、
うわー、すごいことになってると驚きの連続でした。


そのWebサービス名は、事情があって今は書けないのですが、
なんとかといえば、そこ、
というくらい特定サービスで有名なところです。


インターネットを頻繁に利用する人なら、利用体験があるかは別として、
名前を知らない人はいないのではという知名度です。



10年以上もインターネットサービスを続けていることだけでも、
敬意を表したい気持ちになります。


ものづくりをする人間としても、
インターネット業界に関わる人間としても、
働く人間としても、10年同じことをやり続けることは至難の業で、
その壮大な時間に頭が下がります。



まず、単純にインターネットの業界のなかで、
毎日膨大に生まれるサイトのなかに埋没せずに、
公開当初から現在まで10年以上、確固たる地位を築いていること。


お客様を裏切らないサービスを提供し続けていることの、
何よりの証です。


スタート当初から続く、主要コンテンツのすばらしさもそうですが、
私が一番驚いたのは、特定目的型サービスであったはずが、
いつのまにか著しく発展を遂げて、
多種多様なサービス展開に拡大していたということです。
この多様さによって、お客様の間口をどんどん広げているのです。


正確なデータは手元にありませんが、
インターネットサービスの利用者が、1つのサービスを利用開始して、
飽きて使わなくなるまではだいたい2か月から3か月と聞いたことがあります。


それまでは、わざわざ会員登録までして、
一時期、そのサービスに愛着や帰属意識が高まっても、
毎日アクセスしていたとしても、
コミュニティ要素があって仲間ができたとしても、
あるときを境にぱたりと訪問数が減ります。


楽しく利用している時期が過ぎると、
もう、このサービスはわかった、
もう、このサービスでなくてもいいやと、
あとは、他のWebサイトに目移りしていくということです。


あるいは、そのサービスにメリットが見出せなくなっとか、
利用しなくなる要因はいくらでもあります。


こうした、飽きられる時期を個人単位では繰り返してはきたでしょうが、
新規利用者を逃さないことによって、一定の利用者数を維持し、
固定利用者も一定数確保しつつ、
コンテンツで引き寄せる力、維持し続ける力の凄さを感じました。



そして、インターネット業界のこの10年というのは、
技術や規約の変化、個人情報保護や、社会的な法規制など、
変化し続ける外的要因も多数ありました。


去年まではそれでよかったけど、規制や新技術に対応を迫られて、
大型サイトでありながら、小回りがなかなかききにくい体制が想像できるなか、
対応が適切にできていること。


また、10年経っても決してサイトが古くないで、現役であるということ。
古びた様相の、作りっぱなしで運用されていないページが、
極めて少ないということもあります。


サイトイメージは若干変わりましたが、
昔からあるサイトとしての風格すら備わっています。



何より、私が見習いたいと思ったのが、
10年、誰にとっても必要であり続けるWebサービスを、
組織規模を拡大して、多くの賛同者を社内外に得て、
今もなお、愛されるサービスであるという核と、その力強さです。


経営陣の方も、スタッフの方も、
このサービスに強い息吹を吹き込んでいる様子がわかります。
組織の一体感や、利用者を巻き込んだサービス形式をとることにより、
目的を見失わない組織力に揺るぎのないサービスの強さを感じます。




10年前も、今も、10年後も、
私は数あるサービスのなかで、そこを使い続けたいと思うような気がします。


10年経っても愛されるサービスを作りたい。
このWebサイトが私に教えてくれました。



10年先のWebサービスの未来に思いを馳せて、
今、サービスのコンセプトやユーザビリティを考え抜くことに、
時間を大切に使いたい。


10年先の自分も楽しめて、10年先の誰かの人生に光を灯したい。


そんな気持ちにさせてくれる、勇気を与えてくれるサービスです。


いつか、サイト名を手放しで書けるようになりたいと思います。


では、また。