SMAPをつなぐ、縁(よすが)とは

こんにちは、検索迷子です。


年初のSMAPの報道から、半年が過ぎた。
半年の間、何度も葛藤してきたことがある。
それは、自分の単純な疑問を投げかけることだったり、批評家目線で語ることだったり、負の感情を書き綴ることを、いつまで抑え続けていけるのかということだ。


ファンのかたの愛情の深さとは比べ物にならないが、自分なりに、時間経過とともにさまざまな思いが蓄積しているのは確かだ。


SMAPの素晴らしき側面だけに絞って書こうとしていても、現実に突きつけられる状況に、何かを書こうと思うとき、ふと、ネガティブな感情によってブレーキがかかり、書けないままの感想も増えてきた気もする。


でも、と思う。
いくら葛藤しても、やっぱりネガティブなものは書きたくないと何周もまわって思う。一度ネガティブな言葉を使ってしまうと、堰を切ったように負の思考のループにはまってしまうのを一番恐れている。


私自身、言葉を書くのをいとわないだけに、たぶん戦闘モードに入ったら、言葉で戦うこともできるのだと思う。でも、言葉を凶器にし始めたら最後、もうエンタメの素晴らしさを描くところに戻れなくなりそうな気もする。言葉をどんなときでも、武器に使いたくない。


こんな葛藤を繰り返し、いつも最後に行きつく、ネガティブなものを書かない理由を思い出す。それは、SMAPが自分たちの口で語っていないことを、芸能通ではない自分が語れはしないと冷静になるからだ。


彼らの沈黙こそが、今を雄弁に物語っていると受け止め、負の言葉を書かずに踏ん張り続けることを、私はこれからも選びたいと思っている。

SMAPSMAPでい続ける、縁(よすが)はここにあるだろうか

今日は一冊のビジネス書から、SMAPが今、この状況を受け入れている、その理由と私が思える一節を紹介したい。


『抜擢される人の人脈力』岡島悦子(おかじまえつこ)さん著、東洋経済新報社刊より、次の一節を紹介したい。

抜擢される人の人脈力  早回しで成長する人のセオリー

抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー


岡島さんは、株式会社プロノバ(「プロの場」の意味だそうだ)でヘッドハンターをされており、経営のプロとの知見も深いかただ。本書は、ビジネス書としても学びが大きく、全体的なレビューは四年前の記事をご参照いただければと思う。
抜擢される人の人脈力



「がんばれる」人が持っている三つの縁(よすが)、として次のような内容が紹介されている。「よすが」とは、心や身のよりどころであり、古くは「寄す処(か)」と言われていた。

第2部 人脈スパイラルと人脈レイヤー
STEP2 コンテンツを作る


「嫌だな」という気持ちを持ったままがんばろうと思っても、
集中力や粘りが持続せずにただ悶々としてしまうことはないでしょうか。


そんなとき、私は「その仕事と私をつなぐ縁(よすが)は何かを考えます。縁とは、こころのよりどころです。
私は、仕事の縁は大きく3種類に分けられると考えています。


・結局のところ、いまやっているこの仕事が好きだ
・この社長や上司なら、ついていける
・一緒に仕事をしている仲間となら困難にも立ち向かえる

SMAPが個々の項目をどう考えているか、そこまでは私は語れない。が、きっとこれらの縁(よすが)のいずれかを、ベースにしていることもあるのだと思う。


自分自身、この最後の三行を何かを決めるうえでの指針としている。
転職をしようと思ったり、環境を変えようと思うとき、「この仕事や環境が好きか(役割への満足感)」「上司に追従できるか(方針への納得感)」「支えあう仲間がいるか(共感できる存在との愛情)」と軸に、自分に問いかけながら、何かを選択してきた。


SMAPが今をどう過ごしているのか、何を考えているのか、一般人である自分が知る由はもちろんない。でも、彼らは彼らなりの「縁(よすが)」を考えて、何かを選択し、時に何かを捨てて、その結果の「今」という時間を受け入れているのだと思うと、その思いを尊重していこうと思う。


自分にできるのは、彼らの美しき側面を記録し続けていくことだけだ。そして、こうして、知ることのできない彼らの思いすらも、思考や行動のお手本として、前向きに前向きに想像して、肯定的なものとして書き残すだけだ。


今日こうして書いている言葉さえも、自分の縁(よすが)となって、明日へとつながるものとなる。自分を落ち込ませないためにも、これを読んでくださる誰かを悲しませないためにも、明るい未来へのよりどころとなる言葉を、ただただ書き続けるだけだ。


では、また。