こんにちは、検索迷子です。
夢と言う言葉を口にするのは、恥ずかしい。
夢がないのではなく、
道半ばな自分を受け止めきれないからとわかる。
夢に対する屈折した思いを、
歪んだ現在、過去、未来を、
ぐにゃりとした感覚を矯正させらる一冊を紹介したい。
『それでも僕は夢を見る』
水野敬也・作、鉄拳・画、文響社刊だ。
- 作者: 水野敬也,鉄拳
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2014/03/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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平凡に歩んだ人生の最期の間際、
捨ててきた夢が再び現れる。
夢も自分と同じように老化し、
もう霞んでさえ見える。
夢も老化する。
しかも、それは自分の心が作り出したもの。
この事実が痛い。
夢がなく生きる自分のそばには、
持っていた夢を描く気持ちすら老いてゆく。
心に持てる夢の領域は、
ひとつのかけがえのないもので、
私たちは、夢を持つか持たないかを選びながら生きてるんだ。
鉄拳さんのパラパラまんがは、
その絵がもつ力に引き込まれてきたが、
水野さんの文が加わることにより、
切なさがなおさらリアルになった。
命をくしけずるよう、
宛名のない手紙を書き、
生きたいと、
生きた証をなにかを残したいと切実に願う気持ち。
この切なさを、
老いて迎えないよう、
夢を見続けようと思った。
では、また。