黒子に徹しきれるか

こんにちは、検索迷子です。


文章を書くという仕事で、
主役になれる人は一握りだ。


その人が書いたことに価値があり、
お金を出してまで買いたいと思われるほど、
独自性があるというのは、
かけがえのない力だ。


とある、原稿制作を学ぶ講座に行き始めた。
なんとなく、この先、
そのジャンルでやれないかと、
仕事も見据えでのことだ。


オリジナルの原作ありきの、
二次加工のようなライティングスタイルで、
元作品がいかにクリエイティビティにあふれていても、
ふと、これは発注ありきの完全な黒子だ、と気づいた。


仕事によって、
主役より黒子が本当に大変で、
重要なものはいくらでもある。


適性を考えたときに、
自分はプロの黒子になれるだろうか、
それを改めて考えさせられた。


そして、黒子が求められることがしんどく、
やらないと決めたことも、
過去にあったのではないかと思い出した。


誰かが生み出したものをリメイクする。
しかも、完璧に、
作者の意図した世界観を損なわず。


新しく何かを生み出す苦しみと、
誰がが生み出したものをなぞる苦しみと、
何より、
両者から得られる喜びの差に、
自分の居場所をどこに見つけるか、
本質的な問いに気づいてしまった。


黒子に徹しきれるか。
どんな仕事でもそうだが、
こと、書くことに対して、
割り切りができるか。


いまは、問いかけながら、学ぶだけだ。


では、また。