デブラ・ウィンガーを探して

こんにちは、検索迷子です。


女優というと特別に選ばれた人で、
俗世間とは無関係に生きていそうな気がする。
でも、人は職業によって普通の生活がなくなるわけではない。


普通に暮らし、普通に悩み、
普通に一人の人間として生きている。
その根っこは同じなのだと思った本がある。


それが、『デブラ・ウィンガーを探して』、
ロザンナ・アークエット著、河出書房新社刊だ。

デブラ・ウィンガーを探して―ハリウッド女優34人の哲学

デブラ・ウィンガーを探して―ハリウッド女優34人の哲学


34人の女優はそれぞれに自分の言葉で、
自分の体験で、自分の道を振り返る。


それは特別にきらびやかでないことだってある。
普通の勤め人が感じるような、
そういう感情だってある。


見られる側にいるという点では大きく違うが、
悩みの質が大きく違うこともないんだと思った。


何をそこから自分は得られるだろうと思いながら、
むきだしの感情に触れる面白みを感じる一冊だった。
共感もし、違うなとも思いつつ。


もともとは映画なので、
映像で見るほうがずっと面白いだろうが、
本ならではの楽しみもあった。


では、また。