出し惜しみをしていては

こんにちは、検索迷子です。


休日出勤で仕事をすることが増えた。
本当は、そういう働き方は好きではないのだが、
納期が迫り、やるべきこともタイトなスケジュールで詰まっている。
でも何よりも、やっておきたいと思うことが増えた。


お客様に提案したいことが増えたり、
質を高めたいと思ったりして、
いいものを作ることに妥協したくないとか、
もっと追求したいという欲のようなものが広がっていることも大きい。


言われたことだけをやっていた時期は、
何をやっても、何の依頼をされても、
やらされ感ばかりでそこから学べるものや成長できるものに、
なかなか目がいかなかった。


だけど、そういう自分から少し変化をしてきて、
休日だろうが、前倒しでやっておきたいことは、
先へ先へと進めるようにしている。


それがいい働き方だとは決して思わない。
自分の時間を削ることだけが成果に結びつくとは思いたくない。
でも、ときにはそうやってオンとオフの集中モードを切らさないように、
連続して考え続ける時間をとることや、
逃げ場がないほどに追い込むことで考えが深まったり、
経験値が上がることもわかっている。


たぶん、今はそういう時期なのだろう。
会社で仕事を終えたあとも、ノートパソコンを持ち帰り、
引き続き仕事をしていたり、
調べ物をしたり、今後の展望を考えたりと、
あれこれやることの幅は広がっている。


この時間がきっといつかの何かにつながることを信じ、
一生懸命さの出し惜しみはすまいと思っている。
言われていない資料や提案だって、
こちらが出していきたいと熱く思えるうちは、
後までこの話はとっておこうと思うのではなく、
今回、この仕事でやりきってしまおうと思うようになった。


競合がたくさんあるなかで、
今縁が生まれて一緒に仕事をさせてもらえているのだから、
一回一回が真剣勝負で臨まないと次はないのかもしれない。
だからこそ、今を次につなげるために、
自分で範囲を決めるのではなく、
その範囲を広げていけるよう準備が必要となるのだ。


出し惜しみしたり、時間を効率化したり、
生活スタイルを維持するために、思考を中断することより、
多忙なときだからこそやれることや、
やっておけることはたくさんあるのだと思う。


がらがらにすいた電車の乗りながら、
連休モードの人波を歩きながら、
自分は今自分が選んだこの仕事に対して、
出し惜しみすることなく取り組もうと余計に思った。


楽しみながら暮らしている人はたくさんいる。
だけど、こうして、仕事のなかに楽しみを見出し、
そのなかで自由に歩けるようになることも、
形は違えども楽しみは同じようなものなのだ。


やりきれるときに、出し惜しみをしないで、
走りぬいてみようと思う。
たぶん、それが報われる日がいつか来るのだと信じて。


では、また。