研修で企業体質が見える

こんにちは、検索迷子です。


いくつかの会社に在籍し、さまざまな導入教育を受けてきた。
長いところでは一ヶ月以上あり、短いところでは一日というものもあった。
本当に会社によって、研修にかける熱意とか、
リソースとかはさまざまだと思わされる。


中途だから即戦力を期待されているのは当然だが、
企業内の基本的なことは集合研修が効率がよい。
だから、どこの会社でもこうした研修は必ず行われていた。
が、中身の濃淡は本当にまちまちだし、
講師の教えるスキルや資料の充実度も違う。
そして、それはそのまま企業風土が透けて見えるものだなと思っている。


がんがんと詰め込み、テストなどがあるようなところは、
教える側のスキルも高く、その分、覚えることに対しての要求レベルも高い。
入社者が多く、毎月研修をしていたりするのだから、
教える側のブラッシュアップもされている。


逆に一年に一度だけとか、
実はこの数年で始めたばかりというところは、
のんびりしたもので、やり始めたこと自体を組織が自画自賛している段階でもある。


どの研修も一長一短だと思いながら、
私自身はどんな研修でも面白くて、ありがたいことだと思っている。


どんな簡単な資料だったとしても、現場の実務についている担当者が、
わざわざ事前準備をして、資料を用意して、練習をしていたりする。
その時間をとってくれたことが、かけがえのないことで、
ありがたいなと思っている。


何人入社したからということとは関係なく、
教えようとしてくれるその姿勢が伝わるので、
かけてくれた時間に感謝したいなと思ったりする。
スタッフの人の調整の苦労もそうだろうし、
アンケートなどでより講義をブラッシュアップしようとしてくれている姿勢も、
なんだかいいことだなと思う。


研修を受ける側は眠いだの、
退屈だの文句をいいがちになるが、
設営側の気持ちを考えたら、そのたいへんさがわかると、
時間を割いてくれたこと自体が期待値の表れなのだとわかる。


中身に文句を言うのは簡単だ。
だけど、人一人を育てるということはとてもたいへんなのだと知ると、
研修という場を作ってくれたこと、
企業の一員として一日も早くなじんでもらいたいと思ってくれていることなど、
否定してはいけないなと思ったりする。


研修で企業体質を知るというのも、
自分がどんな選択の結果、ここにいるのかというのを再確認できて面白い。
どこを手厚く教えようとしているのかで、組織のカラーがでる。


そして、研修を何度も受けるような経験ばかりしているのではなく、
早く自分が発信する側にまわらなければならないなと思ったりする。


どんな研修だって、何かを自分に与えてくれる。
そこをどう消化して、どんな企業人になっていくのか。
その研修の先にあるものこそ、自分の真価が問われていくのだろう。


研修ひとつで組織の今が見える。
どれだけ人の育成にエネルギーが注げる段階にあるのかが、
手に取るように伝わる。

企業の一員として迎えられるということの、
時間をかける意味をあらためて考えさせられた。
期間が長ければ良いとか、短ければとかということではなく、
いかに熱意を込めて、効率的に企業文化を理解して、
会社の発展に貢献できる人材に自分がなれるのか、
そんなことをだんだんと考えるようになってきた。


多くの人は研修は嫌いと言うけれど、
私は研修を受けられることが、なぜかとても楽しい。
企業の真髄や、企業の基礎体力みたいなものが、
ストレートに伝わり、自分がここでやれるかという指標にもなる気がしている。


では、また。