こんにちは、検索迷子です。
ときどき、商用サービスサイトを見ていて、びっくりすることがある。
それは、明らかに自社社員と思われる人が、モデルとして登場しているときだ。
たとえば、採用ページといった場合であれば違和感はない。
これは、採用活動のために必要なことだと思う。
でも、特集記事とか、サイト内の説明とか、サービスに関わる部分で、
知っている顔が出てくるととても驚く。
今は、社員の情報も個人情報としてむやみに出さない会社も多くなっており、
在籍している社員を積極的にサービスに登場させないことがある。
担当者名もアルファベットだったり、
写真は顔が特定できないように小さくしたり、
遠目からや後姿という撮影方法がとられていたりする。
ところが、一部ではまだ、社員自体が本人と特定できるように出ている。
それも、社員としての立場ではなく、モデル風に出ていたりする。
こういうのを見ると、ああ、撮影費用を抑えているのだなと思う。
知らない人から見れば何も気にならないが、
取引先や業界にいてわかっている人だったりすると、
とても興ざめする。
費用を抑えるにしても、そんな部分しかないのだろうかとか、
素人が出て演じているつもりでも、
何か素人の域を出ていなかったりする。
販売活動のために、購入者に好感をもたれるため、
積極的に店長などが出ているのは戦略として、大いにありだと思う。
そういう人たちは、継続して登場するため、
むしろ頻繁に登場することによって企業の顔になる。
でも、社員であることを微妙に隠して、
モデル風を装うサイトは、当社は儲かっていないサイトですと、
まるで言っているように見えてならない。
半端に登場するくらいなら、
もっと意図的に顔と名前をどうせなら売ったほうがいいのにと思う。
ある、サイトは、どのページを見ても自社社員だらけで、
見ていて、ちょっと苦笑いしてしまう。
演出も素人っぽく見えたり、表情も何か中途半端で、
写真の効果がまったく出ていない。
プロのモデルの方のほうが、
もっと真剣に演技を考えてくれたりすることを考えると、
その費用を抑えているつもりが、
逆に効果がでないという代償となっていることもあるのだ。
もし、中途半端な社員登場サイトを見かけたら、
そこは人気がなく、中途半端なコストしかかけていないサイトかもしれない。
信用できるかどうかを見定めるのは自分自身だが、
こういうサイトの見方もあるのだ。
しっかりしたサービスは、
運営者と利用者が一定距離を保ったうえで、
社員の立場にも配慮しているため、
むやみやたらと素性をネット上では公開しないものだと思っている。
人により考え方は違うだろうが、
それだけネット上で個人が特定される行為は怖いことなのだ。
では、また。