用語一つで開ける世界

こんにちは、検索迷子です。


マネジメントや、ビジネスに関する用語を知ると、
ああ、あのときのことはこれだったのかと過去の仕事の意味が、
今更ながらわかる瞬間がある。


そして、その用語一つを知らなかった故に、遠回りした日々を苦々しく思う。
なぜ、あのときこの用語にたどりつけなかったのだろう、
このフレームワークを知らなかったのだろうと、
自分の無知や勉強不足を悔いる。
でも、今、わかってよかったのだと思うときもある。


検索迷子には、日々いろんな用語を探しに来る人がいる。
そして、その検索単語を見ながら、なぜ、この用語を知る機会がないのだろうと、
思ったりする。


教えてくれる先輩がいないのか、
そもそもその思想が流通していないのか、
そんなに難しい概念でなくても、
検索しなければわからないことなのだろうかと思ったりする。


用語一つで世界は開ける。
そして、用語一つを知らないだけで、世界は閉ざされる。


私自身も、あのとき、同じ注意をされるなら、
こういう考え方があるよと具体的に言ってくれれば良かったのに、
と思ったりしたことがあった。
でも、それは叱る側だって知らないことだったのかもしれない。


たった一つ共通の言葉や概念があるだけで、
コミュニケーションがスムーズにいくことがある。
でも、そのたった一つが何かを見失う。気づけない。


異業種の人とディスカッションをする場にいて、
数日やりとりをしていたのだが、
何か基礎知識がかみあってないと思い、ファシリテーター役の人に疑問を投げかけた。
言葉がわかっていないかもしれませんよと。


改めて、この言葉わかりますかと質問をしてもらったら、
なんと、大半の人がビジネスの専門用語がわかっていなかった。
たとえば、ファシリテーション
たとえば、4C分析といったものが。
それを知らずに、数日、大半の人がわかったふりをしていた。
わかる人が、さらりと言ってしまう言葉は、
わからない人に質問できなくする、柔らかなバリアがあることを改めて知った。
高圧的ではないのに、あまりに誰もが知っている前提で進めていたあまり、
それを誰も口にできなくなっていた。


用語を知らないことは恥ずかしいことではない。
むしろ、知ったかぶりをして、波に乗れないままでいるほうが、
ずっと恥ずかしい。


私は、過去、用語を知らず、突破口も見つけられず、
あるとき、用語をまとめて覚えたら、
なーんだ、書類に書いてある、えらい人たちがしゃべることって、
世の中にあるんじゃんと思った。
独創的なことではなく、公式みたいなものなのだと。


私が書こうと思っている、日々の記事は、
そういう用語をぷちぷちと拾い集めたものでありたいと思う。
本当ならば、先輩らしく、後輩に教えてあげたいと思ったりするけれど、
それはきっとできないので、文字で残すことで、
日々、誰かの小さな疑問にヒットする答えを打ち込んでいる気分です。


用語一つで、広がる世界なら、
その用語を探しにきてほしいと思う。



お仕事によっては、ブレスト、だって知らない人がいる。
そういう人は、また違った経験を持っている。
見下すのではなく、覚えるタイミングが自分が早かったか、
その人が遅かったかの違いに過ぎない。


たかが用語、されど用語。


言葉に出会って欲しい。
私はそのお手伝いがしたいと思う。


では、また。