時間を生み出す

こんにちは、検索迷子です。


数年前に、ある勉強したいテーマがあり、
定めた目標のゴールに向けて、一日の大半を勉強時間にあてていたことがあった。


それは自分のスキルからはかなり難易度が高く、
そのころは1分でも惜しくて、道を歩きながら、駅の階段を登りながら、
歯を磨きながら、テキストを読み、同じ本を何冊も買い、
部屋中のいたるところにおいて、常に本を読んでいた。
ランチも本を読みながら片手で食べられるものばかりをチョイスしていた。


現役学生時代とは比べ物にならないくらい勉強をし、
わき目も振らず勉強するということを初めてといっていいくらいやった。
それでも、時間が足りない焦燥感が常にあった。


どこか削れる時間はないか、どこで勉強すればいいのか、
そればかりを考えていた。


そんなとき、今となってはどなたの記事かも忘れたが、
新聞のコラムで、時間の活用術を話題にしたものを見つけた。
たしか、子育てと並行して働きながら、
何か難易度の高い資格試験を克服して、キャリア形成したといった話だった。


時間がない、睡眠時間がとれないというなかで、その人はある決断をしたらしい。
もともとテレビとか娯楽時間は削っていて、さらに時間をと考えたとき、
思い切ってやらないことを決めたという。
それは、おしゃれをすることと、買い物をすることだった。


女性のその人にとって、髪や着るものへのこだわりを捨てるのは、
味気ないかもと思ったが、意外にもしっくりきたらしい。
着るものをある程度パターン化し、制服のように数着をローテーションし、
男性のスーツ的な感覚で毎日の洋服を選んだという。


また、ウィンドウショッピングのような、目的が買うことではなく、
見る時間自体だったりするものも、基本的にはしないことにしたらしい。
毎日の料理のために、毎日買い物することがどれだけ無駄だったかと気づき、
たったこれだけで、驚くほど時間が生まれたという。


私も気づけば、そのころから今に至るまで同じような生活にいつしかなっている。
身支度の時間は驚くほど短くなって、見かけへのこだわりがなくなった。



買い物も、今は生鮮食品以外は、全てネットショッピングで用が足りる。
というより、足りるようにしてしまった。
たった一つのアイテムをこだわるより、その用途が満たされれば、
どうしてもいるものならば、ないよりはましという考え方で、
割り切って買うようになった。


そのせいか、たまにリアル店舗で百貨店とか、
ドラッグストアにいくと、商品の洪水や、足がだるくなるほどのフロア移動が、
思った以上にいらいらするようになった。
その、ぶらぶらする時間が楽しめなくなってきた。


身なりや、消費するものに時間を使うより、
未来の自分を助けてくれる知恵をつけることに時間を使いたい、
気持ちはすごくはっきりしていた。


これがいいのかどうかはわからないけれど、
時間を割り当てる価値が消費活動には弱まっているのがすごくわかった。
ほしいものは、買いたいときに買える。
でも、時間は今しかない。


何を捨てて、何を得るのか、
無理をしない程度にこれからも考えていくことになりそうです。


では、また。