RAILWAYSで呼び覚ます夢

こんにちは、検索迷子です。


知人に誘われ、
RAILWAYS(レイルウェイズ)−49歳で電車の運転士になった男の物語』の試写会に行ってきました。


以前は、映画は年間50本以上は観るくらい好きだったのですが、
ここ数年は仕事と勉強中心で、本当に久しぶりに映画を堪能しました。



静かで、でも心に問いかけることが多い映画でした。
島根県のバタデンこと、一畑(いちばた)電車の運転士を夢見た少年が、
いつしかその思いに封をして、大人になってまるで違う道を歩き、
49歳になって夢に再び挑む姿は、多くの人の羨望を集めるでしょうね。


人はいくつからでも変われる、いくつからでも夢を見られると思いました。
私自身、その年齢でこんなことをするの?と言われるくらい、
自分の人生をどんどん切り崩しては、再形成して、何度も転び、
夢をあきらめない生き方をしているだけに、とても励まされました。


登場人物一人ひとりのエピソードや思いが緻密に描かれていて、
誰に感情移入するかで、見方が変わる面白さもありました。
役者さんはどの方もよかったのですが、三浦貴大さんのストイックさが印象的でした。


出雲大社を始めとする島根の田園風景は、
私がこれまで見たことのない日本の静謐さ、透明感のあるものでした。
電車に興味があっても、なくても楽しめる映画です。


強力な布陣、『ALWAYS三丁目の夕日』の企画・制作プロダクションROBOTと、
松任谷由実さんの『ダンスのように抱き寄せたい』の主題歌の魅力もあり、
エンドロールが全て終わるまで、誰一人、席から立ち上がらない、
とても珍しいことがおこるほど、余韻のある映画でした。


夢に向かいたい人だけではなく、夢を思い出したい人も、
ちょっと日常に疲れている人も、ゆったりと鑑賞できて、
ほっこり幸せな気分にさせてくれるそんな作品だと思いました。


採用試験に受かり、転職したということがゴールでなく、
膨大な訓練風景と試験、実際の毎日の運転風景を丁寧に撮影しているのが、
とてもよかったです。


夢が叶うというのは何かにパスした一瞬ではなくて、
好きなことができる連続した日々が続いて、
いいところも悪いところも経験してこそ、
本当に夢の場にいて、夢が叶ったといえるんだなと思いました。


では、また。