小田和正「ダイジョウブ」

こんにちは、検索迷子です。


小田和正(おだかずまさ)さん著、講談社刊、
「ダイジョウブ」を読了した。

ダイジョウブ

ダイジョウブ


震災後に発行された本ということで、
小田さんの歌詞と、美しき東北を表現する写真たちに彩られた本だ。
収益は被災地の海外留学を学生さんの支援にあてられるという。


本書をパラパラめくったときに、
それが東北とか被災地支援ということを知らずに読んでいたため、
あまりに写真が美しく、
そして、その写真の美しさのトーンがやけに揃っている、と感じた。


色の彩度というのか、
美しいという視覚のスイッチの入り方が、
どの写真も同じような感じで、
よくこれだけ似たようなトーンとか感覚を震わせる写真を撮ったな、
と思っていた。


それで、読み終えて奥付を見て腑に落ちた。
写真が全部、アマナイメージズのレンタルフォトで構成され、
企画にアマナイメージズが関わっていたのだ。


ああ、だから統一感がとてもあるのかと納得した。


こういう、アーティストのかたの歌詞を本にしたものは、
それにとってつけたようなイメージフォトが多いと思っていたが、
この一冊は、写真に統一感があり、
小田さんの歌詞がその風景を引き立てる役割のようにも見えた。


元気がでるような美しい色彩、
東北の美しさを実感できるような自然、
そして、美しい小田さんの言葉たち。


小田さんのファンでなかったとしても、
プレゼントにしたいような写真集だった。


この美しさを、誰かに届けたくなるような一冊だった。


小さな薄い本だけど、写真と言葉の力を感じさせてくれて、
手元においておきたい本だと思った。


美しい言葉と美しい写真に、目も心も喜ぶ本だ。


では、また。