脳を活かす仕事術(1)

こんにちは、検索迷子です。


茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)さんの『脳を活かす仕事術−「わかる」を「できる」に変える』を読んだ。

脳を活かす仕事術

脳を活かす仕事術


脳科学者の茂木さんが書く内容なので、専門用語が多いかと思っていたが、
とても読みやすい本だった。


仕事術とタイトルにあるように、実務をするうえでどのように行動するかが中心としている。
科学的な内容というよりは、このような行動や仕事のスタイルを取り入れることが、
脳の働きとしていいといったもので、どの事例も仕事をするひとにはなじみがあると思う。


茂木さん自身、大学で研究をしているとき、
なかなか納得できる形で論文が書けないジレンマに陥っていたそうです。
それを見かねた先輩から、
一本目の論文を書いたら世界が変わって見えるよ、というアドバイスをもらって実行したところ、
それが突破口となった実体験から得た、アウトプットすることの大切さが丁寧に書かれています。



また、大学院卒業直前まで就職が決まっていなかった経験や、
仕事を通して、自分に求められる役割とやりたいことがうまくかみあわなかったり、
という社会と折り合いをつけながら、やりたいことを実現する方法を模索してきた様子がよくわかります。


それを、はじめに、では次のように書いています。

なぜ「いいもの」がわかっているのに「実現できない」のかという謎が解けてきました。もっと簡単にいえば、「わかっちゃいるけど、できない時、どうすればよいのか」がわかってきたのです。

「脳を活かす仕事術」の真髄は、喜びの中で、「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません。好奇心をもって様々な「いいもの」を見て感覚系を鍛え、インプットした情報を運動系から”作品”として外部に出力し、そして成長していくことが大切なのです。人間に限らず、生命を特徴付けているのは「自律性」と「自発性」です。自ら考えて動き、成長する。これこそが生物の最大の特徴です。この二つは、意識や意欲を司る前頭葉が中心になってかたちづくられていると考えられています。生命の輝きとは、まさにこの「自律性」と「自発性」から生まれるのです。


迷いと失敗を繰り返し、いろんな施策を自らの職業体験と照らし合わせて、
脳科学的にどういうことかを書かれているため、
茂木さんも普通の働く人と同じようなプロセスを経て、今があるのだなと思いました。


内容についての詳細は、また後日書きます。


では、また。