日本財団による「ハンセン病文学ビブリオバトル」開催

こんにちは、検索迷子です。


今日は、SMAPが中心の話題ではないが、これから書く内容は、
SMAPや中居さんを通して関心を持ったものである。


パラリンピックの支援団体であり、
香取さんがビル内に壁画を描いたニュース
などでも団体名が広まったと思うが、
日本財団による「ハンセン病」に関する活動を紹介したい。


ハンセン病」についての理解は、
小説に出てくる昔の病気の一つという程度だったが、
中居さんが主演した、松本清張原作の『砂の器』を通して、
その患者に対する差別の大きさを実感した。

砂の器 Blu-ray BOX

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砂の器 DVD-BOX

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この作品は、1960年に発表されて以降、
映画、複数回のドラマ化がされているものだ。
が、このドラマ以降、ハンセン病という単語は、
日常に入ってくることはなかった。


パラ駅伝をきっかけに、日本財団の活動に興味を持ち、
時折、Twitterやホームページなどで活動内容を見ていたが、
そんななかで、自分の興味と合致するものがあった。
それが、1月31日「世界ハンセン病の日」に実施される、
ビブリオバトルだ。


ハンセン病文学ビブリオバトル開催!【2016年1月31日(日)は「世界ハンセン病の日」】
24日に私も申し込んだが、まだ受け付けが可能なようだ。
以下、イベント概要を引用する。

日時
2016年1月31日(日)13:00〜16:00(12:00開場)

場所
六本木 多目的スペースumu(東京都港区六本木6-9-1)


観戦のお申し込み
ウェブサイトよりお申し込みください。
※先着100名にお席を確保&オリジナルチョコレートをプレゼント
※当日の飛び込みも可能です(立ち見の可能性有り)


プログラム
12:00 会場、受付開始
13:00 オープニング(開会挨拶:日本財団会長 笹川陽平
13:20 ビブリオバトル本選・投票
14:30 スペシャル・トーク「文学とハンセン病
【ゲスト】
森元美代治氏(ハンセン病回復者)
ドリアン助川氏(作家、ボーカリスト
中江有里氏(女優、作家)
15:30 クロージング(結果発表、表彰式)


エントリー作品
近藤宏一『闇を光に ハンセン病を生きて』(みすず書房
石井光太『蛍の森』(新潮社)
宮里良子『生まれてはならない子として』(毎日新聞社
ドリアン助川『あん』(ポプラ社
遠藤周作『わたしが・棄てた・女』(講談社


ビブリオバトル、という言葉になじみがないかたもいると思うが、
簡単に言うと本の書評を発表しあい、投票によって観客が
読みたくなった本を決めるという、書評合戦だ。
以下の団体が、ルールなどの普及活動を行っている。
知的書評合戦 ビブリオバトル普及委員会 公式サイト


2007年から始まったこの活動は全国に広がり、
私も図書館司書資格を持つはしくれ(資格があるだけだが)として、
本の普及活動の手法の一つとして言葉は知っていたが、
その場に実際に行くのは今回が初めてだ。


砂の器』は、今回の対象作品にはないが、
2015年5月に樹木希林さん主演で映画化された、
作家・詩人・ミュージシャン・朗読家でもある、
ドリアン助川さん著『あん』がエントリー作品にあり、
ドリアン助川さんがゲスト出演される。


個人的にはボイストレーニングで朗読をやっていて、
『朗読ダイエット』という著書でなじみ深く、
ドリアン助川さんが来場されるのも楽しみの一つだ。

朗読ダイエット

朗読ダイエット

この著書は、ダイエットとタイトルがついているが、
滑舌を良くする基本的なことが載っている書籍だ。


本来のテーマである、
ハンセン病への理解や知識は皆無だが、
人が人を差別することへの怒り、
マイノリティと言われる少数派の生きにくさの解消、
そういった点には関心がある。


ビブリオバトルという初めて観覧する手法を通して、
自分なりに理解を深めてきたいと思っている。


こういう、自分が個人的に行くイベントの告知を、
ブログでは普段しないのだが、
日本財団」「ハンセン病」という単語で、イベントに
興味を持ったということを書いておきたいと思った。


SMAPが発信してきたものをきっかけに、
未知なものが少し理解が進み、
直接的な宣伝ではなくても波及効果が生まれる。
彼らの発信によって行動を変える人間がいる。
小さな行動を起こす人間が増える。


書いてしまえばなんて行動、ささいなきっかけの一つだが、
社会をより良きものにするために、動き出す人間がいる。
その小さなきっかけを、手渡してくれたのはSMAPだったと、
紹介がてら書き残そうと思った。
そして、行動するひとが一人でも増えてほしいと思う。


SMAPが種をまいてくれた、社会性のあるキーワードが、
エンタメ以外のジャンルにも興味がわくことがあるんだと、
我ながら、このきっかけに驚いている。


もちろん、イベント自体が素晴らしいから紹介したため、
ぜひ、ご興味があるかたはお申し込みください。


差別に無関心でいるより、行動する人間でありたいと思う。


もし、自分が踏まれた足が痛ければ、
躊躇することなく痛いと言えて、
もし、自分の無知で、誰かの足をうかつに踏んでしまったなら、
素直に謝れる人間でありたい。


では、また。