RADIOFISHメンバー6人がCM発表会で見せた、グループとしてのバランスの良さ

こんにちは、検索迷子です。


今日は、4月17日(月)に六本木ミッドタウンで行われた、オリエンタルラジオがCMキャラクターとなり、RADIOFISH(レディオフィッシュ)の『進化論』がタイアップ曲となった、ロッテのガムACUO(アクオ)のCM発表会の、RADIOFISH6人全員でのトークについて触れたい。
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https://goo.gl/9PVyLw


これから紹介する動画がメディアから公開される日を、どれだけ待ち望んだことだろう。


文章全体の構成を先に書くと、最初にイベントの話を少しして、次にRADIOFISHのトークに着目した経緯、最後に本題となるトークの書き起こしとその感想、という流れで進めていく。トーク部分だけを見たいかたは、見出し4.5から先にどうぞ。


新規にRADIOFISHファンになるかたもまだまだ多く、当ブログを初見のかたにあらかじめお断りしておくが、私のブログは1.5万字程度はざらで、むしろ長文記録を意図している。適度に飛ばして、適度に読み流していただければと思う。


RADIOFISHの話題は特に、8年雑多な話題を書いてきたアクセス分析傾向からしても、ファンに濃く届くという特徴を持っている。Twitterリツイートやいいねをされた、目に見える反響数値の印象以上に実アクセス数が多く、ひそかに読んでくださるかたが多いので、今はこの長文スタイルを続けている。

1.CM発表会のイベントに参加して

このイベントは事前に内容を知らされず、ごく少数だけが先着順で招待されたものだった。現地に到着し、オープンステージを見てすぐにCM発表会とわかったが、観覧数以上のプレスとスタッフの多さに、これから凄いことが始まるとドキドキした。


そんな貴重な発表会に行ける幸運に恵まれながら失礼かもしれないが、CM発表会そのものの全体レポートは割愛させていただく。


この日は15台以上の報道カメラが入り、既にネットニュースやワイドショーでも取り上げられ、発表会の関連動画もあがり、Twitterなどでも観覧レポが見られる。一通り拝見してみて、そこで現場の雰囲気は十分伝わると思っている。


また、オリラジのロッテ若手社員さんとのトークや、『進化論』のMVや、新曲発表会でのパフォーマンスなど、語りたいことはたくさんある。実際これまでも、パフォーマンスに心揺さぶられ、RADIOFISHの特にダンス面の感想を細かく書いてきたので、あふれる感想は止まらない。


イベント前にファンが、RADIOFISHの12色対応可能な自前のキンブレを、相談しあってACUOのブランドカラーのグリーンに揃えて振っていたことなど、映像からはうかがい知ることができないエピソードなども、語り始めればきりがない。


また、後日公開された、『進化論』のスキルマスター4人の振り付け動画、ダサダンス動画にも、書きたいポイントが脳内に渦巻いて、後日書こうと研究中だが、今はその話題には触れない。


たくさんの人が感想を書いてくれていることは、ファンのかたの熱意には到底かなわないので、書き手が少ないけど紹介したいミクロな話題を、濃く紹介できればと思っている。


と、一見、書かないことだらけのようだが、この先の文章が長いので、スルーして次に進んでいただきたい。

2.RADIOFISHは6人と言い続け、1年待ち望んだ動画

RADIOFISHは、オリラジ+バックダンサー4人のグループではない。でも、一般の認知度がまだそこにある感は否めない。


RADIOFISHは、オリラジの中田敦彦さんと藤森慎吾さん、スキルマスターと呼ぶダンサー4人、FISHBOY(フィッシュボーイ)さん、Show-hey(ショーヘイ)さん、SHiN(シン)さん、RIHITO(リヒト)さんの6人メンバーのグループですと、ファンは何度も何度も声を上げてきた。


なかなか進まぬ認知度に、ファンは悔しい思いをしてきた。ファン以上に、ダンサーの地位向上を目指して努力してきたスキルマスター(通称:スキマス)の4人が一番、悔しかったと思う。でも、それぞれが前向きに、それぞれの立場でできることを続けてきたと思う。


私自身、ブログでRADIOFISHを書き始めたのは、オリラジを応援するファンはたくさんいるけど、この才能にあふれ、世界的に活躍する4人のダンサーさんたちのスキルを、具体的に書いているかたをほとんど見つけられず、ならば自分で書こうと思ったことが理由の一つだった(Twitterの短文感想はたくさんあるが、ネット検索されて、拡散される、まとまった分量の読みものとして)。


それが、ほんの少し前進したと思える映像が、やっとメディアから公開された。


これまでも、撮影可能なライブやフェスやイベントなどで、ファンや一般のかたが撮影したMCの動画はあった。


でも、いつかはメディアのかたに、RADIOFISHはオリラジ+その他4人という目線ではなく、RADIOFISHは6人メンバーのグループだと思ってもらい、高画質で、「6ショット、全員のトークありが当然」という映像を撮ってほしいと思っていた。


スキルマスター4人がしっかりとトークしている動画が、メディアから公開されるのをずっと待っていた。だから、やっと6人の個別トークの収録映像が出てきたとわかったときは、本当に嬉しかった。

3.笑いのスイッチの入りかたが同じと、気になり始め

私がもともとRADIOFISHを「6人」として注目したのは、思い返せば、あらゆる番組出演でのMCでの姿だった。まだブログを書くずっと前、1年前の『PERFECT HUMAN』のブレイクによって、音楽番組出演や、5月のファーストアルバムのリリースイベントなどでワイドショーに紹介された映像からだったと思う。
【公式MV】【オリラジ】PERFECT HUMAN RADIOFISH


オリラジが役割として喋るのは当然で、面白いなぁと思っていたが、気づけば、後ろにいる4人に毎回目がいった。


それは、イケメンだからということではなくて(イケメンだけれども、今は顔の造作の話ではなく)、4人とも、オリラジの話をニコニコしながら聴いていて、その聴く姿が本当にいいなと思っていた。


特に、中田さんがボケて、藤森さんが突っ込むときが毎回面白くて、何度も何度も繰り返してその映像を観ていた。


ボケた中田さんも大笑いしているし、スキルマスターの4人も、まるでボタンを押したかのように一斉に、かぱっと口を開けて口角を上げ、歯を見せて、声を出して、目尻を下げて、本当に楽しそうに笑っている姿に好感を持った。


ああ、この6人、笑いのスイッチが似てるんだと思った。一緒に笑い合えるなんて、きっと仲が本当に良くて、お互いを信頼していて、もっといいグループになって、もっともっと大きなステージに上がっていくんだろうなと思っていた。


ピンと来ないかもしれないが、人の笑顔とか笑い方はそれぞれで、大人数いれば口元だけでニヒルに笑う人もいれば、声を出して笑わない人もいるし、冷静に表情を変えない人もいる。笑顔を見せるのがかっこ悪いと思う人もいる。


どれがいいとか悪いとかではなくて、笑い方が似ていて、笑っている姿を見るだけで、映像から幸福感があふれるかたたちが集まって、それが全員同じグループでいるのは、すごいことだなと思った。


素直に、出し惜しみなく笑顔になる4人は、喋った姿は観たことはないけれど、みんな清らかな心のいい人に違いないと思いながら観ていた。


芸人のオリラジは、奇跡的にも大笑いができる4人を引き寄せたんだなと勝手に理解していた(FISHBOYさんが実際は人選したと後に知るが、イケメン前提の中田さんのオーダーに、笑うことが好きという付加価値を乗せ、そのベストマッチに驚く)。


私が覚えている限り、彼らはいつも、中田さんのボケ→藤森さんの突っ込み→4人全員、同じような表情で大爆笑で、その姿を何度も観てきた。喋らない4人だけど、笑顔の存在感に圧倒されてきた。


きらっと光が射すかのように、全員でかぱーっと笑う姿に、何度もつられて笑って来た。この表情見たさに、RADIOFISHの出演するものを毎回見るようになった。まだRADIOFISHに興味があると誰にも話していない時期から、この彼らの笑顔の空気感をいつかは書きたいと思っていた。


6人のトークという点で、特に注目した2つの出来事を書いておきたい。

【7月の「音楽の日」の出演】
中でも、2016年7月の「音楽の日」で、三浦大知さんとコラボした回は、本当に印象深かった。


「マイケルジャクソンのような、かっこよすぎて笑っちゃうダンスに、RADIOFISHは近い」といった話を三浦さんがしたとき、「もう? 俺らが?」と言う中田さんに対して、スキルマスターの4人が同じような笑顔で、スイッチを押したかのように、かぱーっと笑っているのを見てふいに、あー、この大爆笑する彼らにもいつかマイクを持って、喋ってほしいなぁと思っていた。


そのあと、FISHBOYさんが三浦さんとの交流の話をしたのを見て、あ、喋った、喋った、と一人で深夜に盛り上がって、そして、聴き入ってしまった。


FISHBOYさんはマイクを持っていて、事前打ち合わせがあったうえでのトークとお見受けはしたが、FISHBOYさんってお話がうまく、短時間でコンパクトに、話すべきことをしっかりと伝えるスキルが凄いと、とてもびっくりした(その頃はMC経験があるとは知らず、FISHBOYさんのラジオを聴き始めたのは、これがきっかけだった)。


失礼を承知で書くと、喋り方や喋る内容に、知性を感じるダンサーという職業のかたを生まれて初めて見た。声も、マイク通りと響きが良いとされる、鼻先に息が集音された発声で、腹式呼吸がしっかりできるからこその出る声で、喋る仕事が向いているかただなと思った。


その後、私はRADIOFISHのことをダンス寄りの話題で何度か書いてきたが、トークをする6人の話題をずっと書きたいことの一つだった。


スキルマスターの4人は性格の違いはあれど、RADIOFISHの活動と並行して、今でもダンスレッスンや、個人の責任でお仕事をしているので、もともとコミュニケーション能力は高く、お話も上手だと思っている。でも、それを伝える素材がなかなかなかった。


【10月のリリースイベント】
私が初めて現地にいった、10月12日のセカンドアルバムのリリースイベントでは、RADIOFISHは初めてメンバー全員がヘッドセットをつけてパフォーマンスした。


このときも、わー、一人ひとりの声ってこういう感じなんだと初めて知れた喜びはあったが、あれだけのカメラがありながら、後日、スキルマスターのトーク映像がほとんどない残念さはぬぐえなかった。


それでもこのとき、全員のヘッドセット姿にじーんとして、ここまで来たんだ、ここからまた先に行けるんだという思いがして、6人のトークの実現を、この先も楽しみにしていこうと思い直した。

4.新曲発表会後のトークの始まり部分

前段のスキルマスターのトークが気になってきた話が長くなったが、やっと本題の新曲発表会での話題に入る。


今回、CM発表会を扱う記事や動画のほとんどが、オリラジが出演するCMということもあって、オリラジのお2人のトーク部分がほとんどだった。


RADIOFISHを「オリラジのユニット」と認識しているかたからすると、オリラジ=RADIOFISHだろうが、6人全員を応援する、いわゆる「箱押し」からすると、オリラジだけとRADIOFISHは別物だ。


イベント参加後数時間経ってから、ネット記事や動画が上がり始めたが、CMソングとしてRADIOFISHの『進化論』のMV披露と、新曲発表会ライブ、6人のトークもあったけれど、スキルマスターが喋った動画はでないのだろうかと少しがっかりしていた矢先、トーク部分だけのノーカットがやっと公開された。


それが、RADIO FISH中田の弟・FISHBOY、新曲「進化論」振り付けのこだわり明かす 「ACUO」新CMお披露目イベント4 だ。


なお、全体のトークの流れのバランスの良さを説明するために、このトーク前の、もう一つ違う動画のラスト(7分24秒から)ぜひ見ていただきたい。
RADIO FISH、新曲「進化論」初披露 スタイリッシュなスーツ姿で激しくダンス&ジャンプ!


この2本の動画の話をざっと要約すると、
2つめの動画のラストで、まず中田さんが初お披露目の感想を聞かれ、「緊張感がありましたが、楽しんでいただいている顔がわかって、良かったです」という話をされている。


この一言が出た背景には、新曲発表の歌い始め、動画では伝わりにくいが、現場での音もマイク音量も小さく、え、なんか音が小さすぎて聴こえない、音響トラブル?、これ、いったん止めてやり直しするのでは?、とキンブレを振り続けていいのか戸惑い、会場がこのまま続けるんだろうかという空気感に包まれていたこともあると思う。


中田さんも曲がかかってすぐ異変に気づいたのか、背中を向けた待機ポーズを少し崩し、音量の小ささに耳をそばだてるようなしぐさをしていた。気のせいかスキルマスターの振りも乗り切れていないようにも見えた。


でも、それを一番敏感にキャッチした歌う藤森さんが、歌うのを止めることなく機転をきかせ、「もうちょっと、音量大きくしてもらえますかね? いきましょ、いきましょー」と声を出してくれたことによって、音量も少し改善され、濁りかけていた空気が一新された。


観覧は、音が小さい動揺や、MVを観たばかりでほぼ初めて聴く新曲ということもあり、RADIOFISHに気持ちよくパフォーマンスしてもらうために盛り上げ、さらに、背中に多数鎮座するカメラに、クライアントさんが満足できるような活気を表現できるかという、ファン使命のようなものも感じていた。ファンはファンなりに緊張していたのは確かだった。


そして、藤森さんが「昼間でもペンライトも振っていただいて」という一言、それに続く中田さんの「うれしーねー」の言葉も、「みんなで緑に揃えて、曲に集中して一生懸命振ったよ!」と声には出さないけれど、がんばりをほめてもらえたようで本当に心配りに行き届いた一言だと思った。目の前にいる共に盛り上がったファンに、真っ先に言葉をかけたのを観て、これがオリラジの、ファンを喜ばせるというスタイルなんだと思った。


余談だが、後日FISHBOYさんがラジオで、この時の音量の小ささに言及されていて、事前リハのない会場や、屋外施設の近隣への音響制限、観客が多いと音が人の身体に吸収されてしまいステージに届かなくなり、音が(ダンサーとして)身体に入ってこないほど小さいというのは、あるあるのことだと知った。


ああ、本当のプロだから、誰もパフォーマンスを自らは止めなかったんだと、タイタニックで演奏を続けた楽団みたいに、音が止まるまで踊って歌い続けることこそ、彼らの仕事なんだと妙に納得した。そういうこと一つとっても、教えてもらえるとパフォーマンスの見方が広がって、面白いなと思った。

5.RADIOFISHメンバー6人の会見内容書き起こし

続いて、本題となる6人のトークの紹介をする。
RADIO FISH中田の弟・FISHBOY、新曲「進化論」振り付けのこだわり明かす 「ACUO」新CMお披露目イベント4


普段、忠実な文字起こしはやらないが(仕事でも、文字起こしは外部委託するくらい手間がかかるので、極力自力ではやらない)、このトークの良さを知ってもらうために、動画はあるが、書き起こしをして説明をしてみようと思う。


私は何かの詳細レポートを得意とするほうではないが、スピーチ分析は、語彙、息づかい、テーマ選びという観点で、とても好きなジャンルだ。


先に、RADIOFISHのトーク全体のざっくりとした感想を書くと、現場にいる時は、スキルマスター4人が1人ずつ、大勢のメディアのカメラがある前で喋れたという喜びが大きかった。


でも、公開された動画を見返すと、オリラジお二人の細部への気配り、会話運びの上手さがよくわかった。6人で喋る雰囲気の良さ、関係性の良さがとても際立つトークだったと思う。


特に、オリラジのスキルマスターの個性を引き出すトーク、タイアップ企業さんや関係者、ファンへの謝辞、一般のかたへの制作したMVの楽しみ方や告知など、情報も気配りも笑いも過不足のないものだった。


動画を見返して、これは台本があったのだろうかと思うほどの見事なトークで、オリラジの話術は本当に凄いと思ったのだ。


たぶん、このトークには台本はない。
それは、オリラジお二人だけにイベントの締めトークをお願いした司会のかたに対して、「メンバー全員も、一言ずついいですか」と許可を求めた中田さんの発言からもわかるし、真っ先にコメントを求められて言い淀んだ、FISHBOYさんの慌てかたからも伝わった。


また、何よりもこれはいいと思ったのが、スキルマスター4人のトークが全員かぶっていなくて、個性が出ていたことだった。チームワークを意識してのトークではなかったと思うが、いい具合にトークのリレーが進んだ。そして、新たな発見だったが、彼らは傾聴力が極めて高い。


誰かの言葉に言葉をかぶせることはなく、必ずしっかり相手の言葉を聞いて、いい間合いで自分が話すタイミングで話し始める。言葉を聴く姿勢がしっかりと身体に染みていて、とてもいいと思う。


よく、ジャニーズのタレントさんは、リズム感がいいから、間合いが必要とされる演技や息遣いがうまいと言われているが(中居さんもそういった発言をしている)、ダンサーである4人はまさにそれだと思った。


演技の場ではないが、相手の話す声をしっかり聴きとり、呼吸をあわせるかのように、いい間合いで喋っている。これは本当に発見だった。


オリラジもCMキャラクターとしての重責を感じ緊張はしていただろうが、それ以上にスキルマスターの4人の緊張感は現場で手に取るように伝わってきた。


まるで4人を包み込むかのようなオリラジのトークの上手さで、みんなまんべんなく(偶然かもしれないが)2つずつの話題ができて、個性も伝わり、最終的に4人全員の、かぱーっと笑う笑顔と笑い声が聞ける終わり方をしたのは、もう見事としか言いようがない。


文字起こしはできるだけ厳密にするが、( )で書いている箇所は、私にはそう見えたという完全なる主観で、私の心の声である。以下、敬称略でご紹介する。


書き起こしのあとスキルマスターを中心に、コメントの傾向性を書いて、最後にリレー形式トークでのバランスの良さを説明したい。


トークの始まり】
司会:では、名残惜しいですが、お時間が来てしまいましたので、最後に(オリラジの)お二人から一言ずついただきたいと思います。では、中田さんからお願いします。


中田:はい。(ぽりぽり頭を掻いて。司会ではなく、藤森さんの方向を見ている?)
メンバーも一言ずついただいてもいいですかね?
司会:あ、はい。ぜひ。
(観客、大歓声。中田さん、オリラジがCMキャラクターなのに、スキルマスターに喋らせてくれるの? 4人の話が聞けるなんて嬉しすぎる、よくぞ差し込んでくれた、それだけ4人を前に出したいと思ってくれているんですね、ありがとうございますと言わんばかりに歓声を上げる)


【FISHBOYさんのトーク
中田:さぁ、FISHBOY!
FISH:はい。(と返事は体育会系だが、え、コメントするの、しかも俺から? と語尾が動揺気味。そして次の発声まで一瞬、間が)えーーー。
中田:新曲の、進化論、ACUOとの。(まるでヒントを出すごとく、がんばって何か喋ってとたたみかける)
FISH:そうですね。えーー、本当にー、あのー、こういうね、おっきな、あのー、企業(と言葉を噛みながら、ごそごそポケットからACUOを取り出す)、企業さまとコラボするの、初めてなので(ちょっとおちょぼ口)、すごい、何をコメントしていいかわかんないんですけど(と、中田さんのほうに救いを求めるように向き直り、再び司会のかたを見ながら、緊張で右手で口元を隠す)。
中田:緊張しちゃう?
FISH:はい。(とりあえずなんか喋るぞとスイッチが入り、めちゃめちゃ元気に)とっても光栄です! はい。もうそれ以外ないです。(毎週FISHBOYさんのラジオ観覧に行っている自分は、いつもよりも挙動不審気味のしぐさを連発する姿に、緊張が伝播して、ここまでたぶん息を止めていた。まずは第一ターンを乗り切ったとほっとした)


(そこでトークが終わらないように、中田さんが語尾にかぶせ気味に)
中田:最後の振り付け、これFISHBOYのこだわりなんだよね(FISHBOYさんが振付師のお仕事もしていることも、さりげなくアピール)。
FISH:(あ、喋りやすい話だと、声がワントーン上がる)はい! そうですね。あのー、こういうポーズ(と右手を銃のようにして撃つような構えをする)。
(観客、そのポーズを見ながら笑い声を上げる。このときの笑い声はポーズが面白かったこと対してではなく、ちょっと緊張感があってはらはらしていたところ、FISHBOYさんが笑顔になれる専門的な話題ができたことへの安堵感のほうが大きかった)
中田:どうしてもアニキ、俺はこれがやりたいと(きちんと中田さんの弟であることを、メディアに印象付けるさりげない一言)。
FISH:ははははは(と、やっと目尻を下げて、口を開けて笑い声を出し、本当の笑顔に)。
藤森:意外と、意外と頑固なFISHBOY!(中田さん弟に追加して、援護射撃のように個性を印象付ける一言を)
FISH:これはね、どうしても入れたいなというところで。
中田:ありがとー。
FISH:はい。ありがとうございます。(乗り切ったという感じで一瞬うつむく)(観客も、ああ、ちゃんと笑いがとれて良かった、無事に喋れたとほっとする)


【SHiNさんのトーク
中田:さ、そしてSHiN!
SHiN:えーと、そうですね。今回のこだわりとして、衣裳とかが凄い、個々でばっちりキマっていて、(ここで度肝を抜いたのが、SHiNさん、きちんとFISHBOYさんと中田さんの会話を聴いていて、「こだわり」というキーワードを拾い上げ、自分が何を話すか考えていたことだ。これは、今回のトークのなかで一番びっくりしたSHiNさんの傾聴力だった。ふんわりしているように見えて、実はきちんとお話しの流れを汲むスキルの高さ)
中田:全員、好みのやつをバラバラに発注したんだよな。
SHiN:はい。
中田:誰が何にするか、わからないままだったんだよね。
藤森:そ、だね。SHiNは凄いよね、これ。
SHiN:そうすねー。
藤森:帽子もかぶってね、一人。
SHiN:ちょっとマフィアチックな感じになって。(ここでオリラジ2人は、ゆったりめに話すSHiNさんのペースをかき乱すことなく、SHiNさんのペースでお話をさせて、静かに話を聴いている。そして、映像はSHiNさんの全身を映して、衣裳をしっかり観られる間合いまで生まれていた)
中田:そうだ、あははは。
SHiN:(笑)
中田:帽子の色とか、かなりこだわってたもんね。SHiNらしさ、出てると思います。(SHiNさんがおしゃれだとアピール)
藤森:はい。
SHiN:(頷く)


中田:(もう一つ話題があるよと、たたみかけるように)あのゲームの画面、MVでてるとき、めちゃめちゃウケてましたよ。(MV冒頭のシーンのこと)
SHiN:あ、本当ですか。あはははは(と、ここで声を出して、口を開けて、目元から笑う)。
中田:(司会のかたのほうを向いて)ゲーマーなんですよ、彼。(ゲーマーキャラを印象付ける一言)
FISHBOY:ゲーマーキャラなんです(と小声でつぶやき、会話に参加。SHiNさんのキャラクターとして自然に出た一言)
藤森:あれ、SHiNくんは、本当に実際ゲームやってたからね。(ゲーマーキャラをさらに印象付けて、マイペースで可愛げがあるところを追加してアピール)
SHiN:あははは。
中田:一人だけね。
藤森:そしたら、もうそのまま行っちゃえと。
中田:SHiNくんだけドキュメンタリーなんですよ。
SHiN:(笑いながら、自分の番が終わり、ほっとしてうつむく)


【RIHITOさんのトーク
中田:RIHITO!
RIHITO:僕はですね。PVがあの、最初のほう、全部一発撮りなんすよね、あれ。それを隠しながら演技するのが大変で。
中田:ワンカットだったんだよね。
RIHITO:そうっす。
中田:撮影の最初のシーンから一番のサビまでね。
RIHITO:なんか、タイミング間に合わねー、とか言いながら、結構、みんなでぶつかって、あーっとかやりながらやってて、結構たいへんだったなと思って(あーっと言いながら、左隣のShow-heyさんに体当たり。不意打ちだったからか、喋る順番待ちの緊張からか、硬めの表情をしていたShow-heyさん、RIHITOさんの無邪気さについ笑ってしまう)。で、朝まで撮ってたんで。
中田:ねー、大変だったよねー。一番最後まで撮影してたのが、RIHITO?
RIHITO:いや(と小声でShow-heyくんと言いながら、Show-heyさんを指し示し、Show-heyさんも自分を指さす)
中田:Show-heyだ。
RIHITO:ふふ(と満面の笑顔で、声を出して笑う)
中田:Show-heyが一番最後で、その一個前がRIHITO、で、俺。
Show-hey:はい。
中田:で、この三人は最後、終わったことを分かち合ったんだよな。
RIHITO:そうすね。
Show-hey:最高でしたね(ニコニコ)。
中田:藤森くんは途中で……。(RIHITOさんの話が、助け船がいらないほどスムーズだったためか、中田さんはここで藤森さんをいじり始める)
RIHITO:あはははは(大笑い)
藤森:やめろよ。言うなよ。俺、次の日、早かったんだよー。
中田:つかれてたから。
藤森:申し訳ないって言って帰ったよ、確かに。
RIHITO:でも楽しい撮影だったんでね、もう一回YouTubeとかなんかでも観てくださいね。(最後の締め言葉まで完璧なRIHITOさん。大勢の場で話し慣れている感じが)
藤森:そうですね。ありがとうございます。


【Show-heyさんのトーク
中田:次、Show-hey。
Show-hey:はい。えー、PVのことはもう言われちゃったんで。(気持ち、ヘッドセット位置があってなかったのか、集音がうまく行かず声が小さめで、遠慮がちに聴こえ、トーク、大丈夫かなとはらはらする)
中田:えーーー。(何もないってどういうこと、的な)
Show-hey:あの……(と終了モードが漂いかける。時間を気にして自分からは特にと遠慮しているのか、本当に頭が真っ白だったのかはくみ取れず)。
中田:衣裳とかさ。(オシャレ番長でセンスが抜群な人だと、印象づけに猛攻をしかける)
藤森:ソロもあったしね。(何とかしゃべらせようと、絶妙な連携でたたみかけるオリラジ)
中田:衣裳もさ、Show-heyだけ、作ってくれる、その、
Show-hey:あはははは(突然何を言われるのかわかったのか、一人で正面を向いて声を出して笑い始める。正面にいたのでびっくりしつつも、目尻を下げた笑顔が見られて、今から楽しい話が待ってるとわくわくした)
中田:作ってくれるデザイナーさんの、自宅に黙って行くという。
(観客、抜け駆けキャラを知っているため、大爆笑。)
藤森:ずるくない? Show-hey、抜けがけするとこあるんだよね。
中田:自分だけは、他のメンバーより厳密に打ち合わせしたいんです、と。
藤森:ずるくない?(抜け駆けキャラを知らない人たちに、たたみかけるように連投し、かわいげのあるずるさをアピール)
Show-hey:ステージ上で自分が着るものですから。戦闘服なんですよ。
中田:ね、かなりこわだってたよね。
Show-hey:はい。いろいろ、こだわらせていただいて。


中田:(まだいいところがあるから、これは喋らせたいと待ち構えていたかのように。でもたぶん無意識)振り付けもね、かなりShow-heyくんが味つけてくれて。
Show-hey:はい。やらせていただいて。
中田:一番気に入ってるところはなんですか?
Show-hey:一番気に入っているところですか?(あ、喋りやすい話だと、声がワントーン上がる。この流れが、まったくFISHBOYさんの振り付けの会話と同じで驚いた。スキマスの年齢が上の2人は、根っからのダンサー気質で、ダンスの話題をされるのが一番好きで、一番自信満々に語るんだと思った)、ここですね(と、左右にジャンプする)
(隣でRIHITOさんも同じ振りを嬉しそうにしている。RIHITOさんはスキルマスター4人のなかで一番年下で、大好きな人の動きをすぐ真似する子供のようで、この懐き方が妙に愛くるしい)
中田:あ、ここね。
Show-hey:全員でこう(と、続きの振り付け、髪をかきあげる仕草を実演)
観客:ひゅーーー。(ちなみにこのとき、Show-heyさんの目の前の位置で(最前列ではないが)、一番大きな声だったのは、どうやら私の声だったようだ。ここはShow-heyさん=セクシーアピールを世に知らせるために、歓声をがんばるとこだと瞬時に判断して声を張った。本当に悩殺されているかたは、たぶん息が止まって声が出ないレベル。たぶん、一部が本当に声を出せてなかったのは、そのせい。)
藤森:おしゃれだよね、そこね。(髪をかきあげる仕草をする)
中田:あれ、髪をかきあげる仕草あるんですけどー、何回やっても、Show-heyにかなわない。
藤森:セクシーだから。
全員:ははははは。
中田:セクシーすぎて。
(とここで6人の映像になり、Show-heyさん=セクシー押しの連投が、全員の大笑いによってさらに強調された形に)
中田:あそこいいですよね。ありがとー。(よし、全員の個性をアピールしたぞ、という安堵感をにじませ。ああ、良かった。全員喋れた、全員笑った、全員の個性が出てた、ちゃんとカメラ撮ってくれたよねと一人、感極まる)


と、このあとは藤森さん、中田さんの順番で喋るが、お二人はとてもなめらかに話していたので、内容だけピックアップする。


【藤森さんのトーク
藤森さんは、『進化論』という曲が、商品のACUOのイメージにも、我々RADIOFISHのイメージにもぴったりと楽曲のイメージを伝え、PVを作らせてもらったクライアントさんや関係者への謝辞、今後、フェスなどで披露したいというファンや一般のかたに向けた未来方向のキャッチーな言葉(実際、ネット記事の見出しなどでも拾われていた)、フェスにはACUOを持って行って配りまくるという宣伝意識の高さ、そしてお礼で最後に締めている。


藤森さんの公の場でのお話の的確さ、紅白の初出場者挨拶でも思ったが、話題の要素の抜け落ちがなく、関係者の謝辞も行き届き、そして明るさを添えていて、スピーチのお手本のようなうまさを感じる。


もしかしたら、一字一句事前に考えているのかもしれないし、要素だけ頭のなかに入れて臨んでいるのかもしれないが、真面目なスピーチがこんなにそつなくこなせるスキルはさすがだと思った。誰にも不快にさせず、誰をもがすんなりと聞けて、大人のマナーとして本当にいいスピーチだと思った。


この日の藤森さん、前日のフルマラソン参加もあり、脚を引きずっていたり、汗が大量に吹き出てタオルをもらっていたりと、ベストコンディションではなかったはずと思う。でも、集中力を持続させて、自分に求められる役割を全うするプロ意識は凄いと思った。


また、チャラ男キャラも、まじめなCM発表会のためか、この日はスキルマスター4人のキャラクターを出すためか、このトークの場面では見られなかった。それがさらに藤森さんの知性や大人っぽい部分を引き立てていたように思う。


【中田さんのトーク
最後の中田さんは、『進化論』の歌詞にACUOの歌詞にまつわるものが、発注を全て入れ込んで入っているという話と、MVのこだわりと仕掛け、複数回視聴をしないとわからないことがあるといった、2つの謎解きの楽しみ方と、クリエイターとしてのこだわり面を話し、継続して視聴を促進するような、エンターテインメント寄りの話をしている。


そして、最後の締め言葉が圧巻だった。
「今年もRADIOFISH、2017年度もバンバン駆け抜けて行きますので、なにとぞよろしくお願いします」と話し、全員で挨拶をして舞台袖に下がっている。


あまりにさりげなく、全員のトークが聴けた満足感で、大歓声と拍手でRADIOFISHを見送ったが、もう一回おさらいしておく。


このACUOのCMキャラクターはオリラジで、この最後のトークの入りは、「オリラジのお二人から一言ずつ」という司会のかたの言葉から始まっていた。


それを、わずか4分で、まるでRADIOFISHがCMキャラクターに就任したと思うかのような雰囲気を作り上げて、でも一ミリもクライアントさんに失礼さはなく、何も間違ったこともしていなく、ごく自然にその流れを作った。


これができるのは、オリラジがクライアントさんや関係者と、この日まで築き上げてきた信頼関係のたまものだと思ったし、司会のかたがこの4分間何一つ口をはさむこともなく、なめらかに、穏やかに、楽しい雰囲気しかここにはないというトークを進めていたもの、振り返ってみれば凄いことだと思った。


【RADIOFISH 6人のトークバランスの良さ】
そして、最後に今日の本当の主題としていた、トークバランスの良さのまとめをしたい。リレー形式でトークをする際、会話の切り口がかぶらないことと、主観・客観の視点のバランスが流れを豊かにすると思うが、それが、今回は見事だったと思う。


FISHBOYさんが最初に話したのは、正解だったと思う。FISHBOYさんはご自分のことを自分からアピールするのが得意でないと話されているのもあるし、企業さんとの仕事も多いためか、自分の話よりも、まずは相手に敬意を伝える、という「社会性が高く、相手を思う発言」ができるかただと今回、改めて感じた。困った挙句、とっさにでてきた一言が、謝辞だったと思うと、本当に根っから、相手の利益から先に考える思考のかたなのだとわかる。


FISHBOYさんの場合、どうしても中田さんの弟というキーワードがメディア向けにはキャッチーなため、本当は別な側面を取り上げてほしいと思いつつ、スキルマスター4人を知ってもらう突破口として、この社会性の高さをうまく使ってほしいと思う。


SHiNさんは先にも書いたが、「こだわり」というキーワードから、「自分の好きなジャンル」に話題を結びつけることができて、先の人の流れを良く見聞していて、意図を汲んで、流れに沿った心の準備が整えられるくらいに冷静で、頭がいいかたなんだと思った。今回のトークで一番見直したのはSHiNさんだった。言葉数が多くなくても、見聞力の高さで場になじみ、結果的に自分らしさを自分で表現できるのは、さすがにダンサーだと思った。


RIHITOさんは、青年会会長をされていたり、NPO法人の理事長もされていることから、仕切りのトークを元々一人でできるかたで、本当に安心してトークを見ていられた。お話しが安定している分、仕草のお茶目さが引き立ち、それが周りを明るくしてくれていいなと思う。


また、RIHITOさんの最大の持ち味は、「みんなで共有」意識の高さにある。今回の撮影裏話も「みんなでのがんばり」を伝え、締めの言葉も、RADIOFISHの広報担当と言われるように、動画視聴を促す宣伝で終えている。全員が同じ方向を向けるよう、しっかりと影で支える役割をしてくれている。そして何よりもいいのは、RADIOFISHのみんなが大好きというオーラを出しているところだと思う。


Show-heyさんは、格好良さを生み出す、根っからの職人肌のかたで、自分の努力の側面を喋ることより、「完成された作品へのこだわり」を周囲が引き出す、というほうが圧倒的に面白いと思う。本人が熱弁を振るわずに、相手にいじられながらキャラが解き明かされるほうが、俄然引き立つ思った。格好良いの量産職人なのに、抜け駆けキャラでずるい、という愛嬌はファンには定番になっているが、これがいろんなメディアに出るといいなと思う。


そして、喋りではないが、このShow-heyさんの姿がまた観られた、と感動したところを。


ステージからはけるとき、何度も深々と頭を下げていたのは、やはりShow-heyさんだった。決してほかのメンバーが頭を下げていないのではなく、Show-heyさんは「ステージに立てている一回一回を」、誰よりも感謝して生きているように思える。以前、リリイベにいったときもShow-heyさんが一番最後にはけて、ステージに一礼して下がる姿を見ていたので、あ、これはもう身体にしみついた習慣なんだなと思った。


話をトークに戻すが、スキルマスター4人の、社会性と相手視点、自分らしさを見せる視点、みんなと共有という視点、作品という視点がどれも似ていないのが面白く、そこに藤森さんや中田さんが告知情報や謝辞、エンタメ性をしっかりと補強しているのが、今回何よりも興味深く、6人がそれぞれの役割を果たしていて、それぞれに個性的でいいグループだとつくづく思った。


オリラジの愛情深いフォローも、オリラジを信頼しているスキルマスターの関係性も伝わる、本当にいいやりとりだったと思う。動画はノーカットだと思うが、体感時間はもっと長くて(はらはらしていたから?)、満足度が高いものだった。


これを事前打ち合わせなしにやれるなら、スキルマスター4人はどんどんテレビなどで自由に喋っても大丈夫な気がする。誰かが誰かを補い合えるし、空気を読み取る力や傾聴力でその場も乗り切れそうだ。


人は他者によって個性が引き出されるのだと、RADIOFISHはとても興味深い形で見せてくれた。この大きなイベントで、こうした話す場があって本当に良かったと思う。


今回は4分ほどの動画で、ここが最終地点ではないと気持ちを新たにした。
次回はまた違う場面で6人のトークリレーを聴きたいと思うようになり、これからも希望は捨てずにいようと思う。


今、大喜びしているこのトーク動画がいずれ、「あー、自分たちがトークが苦手だったときのやつだー」と笑える日が来てほしい。


とりあえず、確実に前進している。
その一歩の大きさいかんではなく、ゼロが1になったことを前向きに喜ぼう。
笑い合える仲間と、何かを共に創り上げるって、本当に人生を豊かにしてくれる。


6人のトークの話は、またできるタイミングが来ると思っているので、今日は締めの言葉をあえて使わないが、一つだけ。


6人が、かぱーっと一斉に笑う笑顔は、人を幸せにする。
それをぜひ、多くのかたに知ってほしい。


6.最後に:記事内容とは違う個人的雑感を

4月22日土曜日、オリラジトークライブでお話を聴いたり、その後の握手会で中田さんとした会話を振り返りながら、ふと、帰り道に考えた。


その話と直接的なつながりがあるかはさておき、RADIOFISHの記事を、今日で15回書いてきて、今後、もう少し本腰を入れて書こうと思うようになった。


そのため、Twitterで流動的話題を軽く乱打するよりも、まとめて1テーマを書く、保存性あるアウトプットに切り替え、集中していこうと思う(Twitterをやめるわけではないが)。


以前から、RADIOFISHやSMAPファンのかたから、「誰々の、この話題を書いてほしい」というありがたいコメントをいただいてきたが、自分のタイミングが合えばいつかと、ほとんどのリクエストを長期保留していた。


そして、その「いつか」は、なかなか来なかった。いつでも書けそうな気がして、いつまで経っても書かずに、ただ時は過ぎた。


でも最近、規模の大小や外部公開が可能かはさておき、仕事につながる具体的なご相談がいただけるようになってきた。


自分の文章をうまいと思ったことはなく、ただ好きだからと書いてきたが、熱烈なアプローチをしてくださるかたもいて、自分の記録のために書いてきたことが誰かの何かに役に立っていて、次はこれをと思ってもらえるのは、素直に嬉しい。


周囲がどこかに一段引き上げようとしてくれている風向きを感じ、それを受け入れていこうと思っている。


と言ってもすぐに大きな告知ができるわけではなく、時間もかかるだろうが、フリーランスの仕事も少しずつ整理し、RADIOFISHやSMAPを書く私の文章が好きだと言ってくださるかたに読んでいただける何かを、一つずつ積み上げていこうと思っている。


縁あって書き始めたRADIOFISHやSMAPは、誰もが知るその美しき側面に、さらに小さな光を灯す存在でありたいと思って書いてきた。


私が切り取る一瞬が、女優ライトやレフ板のように、本人はそのままの姿だけど、光の角度で、より美しさが引き立つ効果があればいいと(書いてる対象は全員男性だが)、漠然と思ってきた。


その気持ちはずっと変わらず、これからも、ただ目先の原稿一つひとつに集中していこうと思う。


どんな流れになるかは未知数だが、自分が書きたいものよりも、求められるもののなかに、何かがあるんだと思う。


では、また。