ビートたけし「友達」

こんにちは、検索迷子です。


先日、
『続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』
水内喜久雄(みずうちきくお)さん編著、PHP研究所刊を紹介したが、
そのなかには、ビートたけしさんの「友達」が紹介されている。

続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

   友達           
           ビートたけし


困った時、助けてくれたり
自分の事のように心配して
相談に乗ってくれる
そんな友人が欲しい
馬鹿野郎、
友達が欲しかったら、
相談に乗り
心配してやる事だ
そして相手に何も期待しない事
これが友達を作る秘訣だ


この詩は、もともと、
ビートたけし詩集 僕は馬鹿になった。』祥伝社刊として、
13年前に刊行されたものに収録されている。


発売当初、この詩集を読んでいた。
が、この一編がこれほど心に残っていたわけではなかった。


折にふれ、この詩を引用した箇所を見かけるようになり、
そして、水内さんの編む詩集のなかに入っていたのを見て、
詩として心をつかむ、言葉の強さを感じた。


そして、この詩が利己的に生きることをいましめ、
利他的に生きることの心がけを伝えてくれているのを、
実感してしまう自分であったのかとも思った。


人を思いやり、人に傷つけられ、
でも人を愛する気持ちを持つ人にしか、
こんな深い言葉は書けないように思った。


人にしてあげていないことは、
人から返されるわけがない。
そんなシンプルなことをつい忘れてしまっている。


人にしてほしいと思うことを
人にしてあげる、
ただ、それだけなんだ。
それが一番大事なんだとわかる。


水内さんの著書を紹介した記事


水内さんの編む詩集が好きで、
過去に数回エントリーを書いています。


『続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』からは、
次のものを紹介しています。
詩集で見る福山雅治「道標」石津ちひろ「ありふれたあさ」


その前編である『一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』から2編、
紹介したものもあります。

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

折原みと著「かわっていくこと」

すずきゆかり著「今、ここで」


先日は、岸田衿子(きしだえりこ)さんの詩、
「迷(ま)い子の道」を紹介しました。
岸田衿子著、水内喜久雄選、理論社刊『岸田衿子詩集 たいせつな一日』より。

たいせつな一日―岸田衿子詩集 (詩と歩こう)

たいせつな一日―岸田衿子詩集 (詩と歩こう)



今年の年初に2つ紹介しています。
工藤直子さんの「夕焼け

工藤直子著「元旦」



また、水内さんの編んだほかの著書も紹介しています。
石垣りんの詩を編んだ「宇宙の片隅で」を紹介しました。


良ければ、そちらもあわせてお読みください。


では、また。