こんにちは、検索迷子です。
水内喜久雄(みずうちきくお)さんが編む、
詩集はどれもやさしい気持ちになれるものが多い。
複数の著者の詩を集めたものは、
テーマ性や、温度感など、
必ずしも同じ方向を向けるものではないと思っていた。
水内さんの編む詩集は、
違う著者のものでも、
同じ道を歩いているような一貫性がある。
詩人で詩を選ぶだけでは、選り好みがどうしてもでる。
世の中にある、無数のいい詩を見逃しているかもしれない。
そんなとき水内さんの本に出会い、
数冊読んでいくうちに、いろんな発見があった。
自分にとっては無名な著者の方でも、
言葉の力に引き寄せられるような一遍に出会わせてもらった。
自分では見つけられない、
素晴らしい詩をを教えてくれるプロとして、
水内さんの編む詩集にも最近は注目するようになった。
先日、石垣りんの詩を編んだ「宇宙の片隅で」を紹介したが、
今日は、
『一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』PHP研究所から、
折原みと著「かわっていくこと」を紹介したい。
- 作者: 水内喜久雄
- 出版社/メーカー: PHPエディターズグループ
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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かわっていくこと
折原みと
かわっていくことは、こわくない。
ワクワクしたいな。
明日の自分に。
シンプルなこの詩に、凝縮されたものの大きさを感じる。
変わることは怖い。
変わることはエネルギーがいる。
でも、ワクワクしたい。
明日の自分の望みを託したい。
水内さんはどんな思いをこめて、
この選集のなかの、一番最後にこの詩を持ってきたのだろう。
かわっていくことは、こわくない。
自分に暗示をかける。
自分を信じる。
ワクワクしたいなと、たとえカラ元気でも、
そう言い続けたい。
かわっていくことは、怖くない。
むしろ、変われない自分になるほうが、ずっと怖い。
では、また。