かわっていくこと

こんにちは、検索迷子です。


水内喜久雄(みずうちきくお)さんが編む、
詩集はどれもやさしい気持ちになれるものが多い。


複数の著者の詩を集めたものは、
テーマ性や、温度感など、
必ずしも同じ方向を向けるものではないと思っていた。


水内さんの編む詩集は、
違う著者のものでも、
同じ道を歩いているような一貫性がある。
詩人で詩を選ぶだけでは、選り好みがどうしてもでる。
世の中にある、無数のいい詩を見逃しているかもしれない。

そんなとき水内さんの本に出会い、
数冊読んでいくうちに、いろんな発見があった。
自分にとっては無名な著者の方でも、
言葉の力に引き寄せられるような一遍に出会わせてもらった。


自分では見つけられない、
素晴らしい詩をを教えてくれるプロとして、
水内さんの編む詩集にも最近は注目するようになった。


先日、石垣りんの詩を編んだ「宇宙の片隅で」を紹介したが、
今日は、
『一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある』PHP研究所から、
折原みと著「かわっていくこと」を紹介したい。

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある

一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある


  かわっていくこと
       折原みと


かわっていくことは、こわくない。


ワクワクしたいな。
明日の自分に。


シンプルなこの詩に、凝縮されたものの大きさを感じる。


変わることは怖い。
変わることはエネルギーがいる。


でも、ワクワクしたい。
明日の自分の望みを託したい。


水内さんはどんな思いをこめて、
この選集のなかの、一番最後にこの詩を持ってきたのだろう。


かわっていくことは、こわくない。


自分に暗示をかける。
自分を信じる。


ワクワクしたいなと、たとえカラ元気でも、
そう言い続けたい。


かわっていくことは、怖くない。
むしろ、変われない自分になるほうが、ずっと怖い。


では、また。