ワインバーグの本を読む(4)

こんにちは、検索迷子です。


今日は、先日のワインバーグの本を読む(3)の続きで、
『パーフェクトソフトウエア −テストにまつわる幻想』の実際の章立てについてです。

パーフェクトソフトウエア

パーフェクトソフトウエア


本書は18章から成り立っています。
各章には、テーマに沿ったテストにまつわるエピソード、
200文字前後のまとめ、よくある間違い、の順で記述がされています。


ワインバーグの本の読みやすさや、わかりやすさは、
箇条書きされた部分だと個人的に思っているため、
各章の後半にある、まとめと、よくある間違いの箇条書き部分を中心にとりあげます。


「まとめ」は長くないため全文を入力し、
「よくある間違い」は分量があるため、番号が振られている見出しのみを入力します。
実際には本書内では、その番号ごとに解説があります。
その意味をもっと知りたいと思ったら、本書にあたってください。


『パーフェクトソフトウエア −テストにまつわる幻想』の内容


上記に記載した通り、以下、抜粋引用します。
見やすさを考えて、章ごとに区切りますが、内容については一切手を加えていません。

第1章 どうしてわざわざテストをするのか?


まとめ
 テストのルーツは心理学にあり、人の脳の働きに関する研究からきている。人間の思考が完璧なら、みずからの働きをテストする必要はない。われわれが感情のないロボットだったら、いつも合理的にテストを用いて、決定にかかわるリスクを軽減するだろう。人類がみな同じクローンだったら、誰もが同じ方法でリスクを評価するだろう。しかし、われわれは不完全で、非合理的で価値観に左右される多様な人間である。だからわれわれはテストする。そして、テストをテストする。


よくある間違い
1.完璧を追求する。
2.決定を下さない。
3.決定に必要なすべての情報を認識していない。
4.さまざまなリスクに誤った優先順位をつける。
5.テストで製品が良くなると思っている。
6.「テストフェーズ」というものがあって、その間に全部のテストを、それもテストだけをやるものだと思っている。

第2章 そもそもテストの役割とは?


まとめ
 理由がどうであれ、テストによって得られる情報を使おうという気がなければ、テストをする必要はない。また、情報が重要ではなかったり、信頼できなかったりするなら、その情報は使わない方がいいし、そもそもそんなものにコストをかける必要はない。


よくある間違い
1.テスト担当者に敬意を払わない。
2.テスト担当者に敬意を払いすぎる。
3.テスト担当者に責任を負わせる。
4.テストやその他の情報源から集めた情報を使わない。
5.合理的ではなく感情的な決定を下す。
6.テストのデータの質を評価しない。
7.十分な準備もなしにテストする。
8.テストとプロジェクト全体の調整ができていない。
9.テスト担当者をせかす。
10.マネジャーに十分注意を払うよう求めない。
11.自分と考えが違うからといって他人の決定を合理的でないと決めつける。
12.テストによる情報の使い道は一通りではないことをわかっていない。

第3章 全部テストしたらいいのでは?


まとめ
 1つの製品に対して実行できるテストは無限にある。マネジャーとテスト担当者は、すべてのテストを実行しようとするのではなく、サンプリングによってテストプロセスに加わるリスクを理解するよう努力するべきである。


よくある間違い
1.「すべてをテストする」ことを要求する。
2.サンプリングを理解していない。
3.コストに見合うだけの価値のない情報に投資しすぎる。
4.体面をつくろうためにテストする。
5.すべての情報源を使わない。
6.完全なテストは人間にできなくてもコンピュータならできると考える。
7.リソースに制約を加えてリスクを増やす。

第4章 テストとデバッグはどう違う?


まとめ
 さまざまなスキルを必要とするさまざまな仕事が、「テスト」の名のもとにひとくくりにされることが多い。そのせいで計画、見積もり、作業割り当てにひずみが生じ、プロジェクト全体に悪影響を及ぼす。


よくある間違い
1.エラーの特定をスケジュールどおりにできると考える。
2.作業の切り替えにかかる時間を考慮しない。
3.テストを、さまざまな理由で中断できる優先順位の低い作業として扱う。
4.テスト担当者にすべてのエラーを絞り込むよう要求する。
5.テスト担当者にすべてのエラーを特定するよう要求する。
6.再テストをせずに修正する。
7.お互いのつながりを無視する。
8.テストしやすさに十分な注意を払わない。
9.バグはすべて「再現可能」であるべきだと主張する。
10.テストと「テストケースの作成と実行」を混同する。
11.会社のプロセスの徹底改善を要求する。


今日は第4章まで。
まだまだ続きますが、後日続けてアップします。


これは単純入力のように見えて、
実は、私自身こうしたシーンがありありと浮かび、
どう対応すべきだったか、これを誤解していたなと、
かみしめる時間でもあるのです。
そういう気づきを他の人にも分けたくて、こつこつ入力しています。


では、また。